
ネットで見て良さそうなんだけど
口コミでも賛否両論あって迷うな
値段も結構するし・・・

確かに飛ぶクラブとして有名ですね
色々な立場からの意見があるので、
決めかねるのは良く分かります
私は32年間ゴルフに携わってきました。
毎日のようにお客様と話し、
スイングを見て、
計測をして、
データを分析し、
おすすめクラブを選択する。
そういった立場からこのクラブ(正しくはハヤブサビヨンド OR HAYABUSA-B)はどういったクラブで、どういう方に合うのか、あるいは合わないのかを嘘偽りなくお話します。
(個人的見解ですが)
少し専門的なことも出てきますが、必ず役に立つと思いますので、ぜひご覧ください。
口コミの見方
ご存知の方も多いと思いますが、口コミは100%真実ではないようです。
(私も聞いた話なので、これも100%の話ではないのですが・・・)
その辺の事情が気になる方は、検索してみてください。
色々出てきます。
それを踏まえてこのクラブ(ハヤブサドライバー)の口コミを見てみると、
高評価が70~80%
低評価が20~30%といったところでしょうか。
当たり前のことですが、売る側の「お客様の感想」に悪いことを載せるわけはありません。
それにこのクラブに限らず、合わない人がいるのも不思議ではありません。
ということでこの評価は妥当だと思います。
となると、口コミは多少の参考にはなりますが、決め手にはなりません。
では一体何を信じて選べばいいのでしょうか?
私はクラフトマンとしてクラブを勉強したので、全く違った切り口で「飛ぶドライバーの探し方」をお伝えしていきます。
その視点から見て、ハヤブサドライバーはどんなクラブなのでしょうか。
*ただ、クラブ選びにおいても「絶対」はありませんので、「参考にする」という姿勢でお読みください。
飛ぶドライバーとは
「飛ぶドライバー ランキング」
「飛ぶドライバー おすすめ」
「飛ぶドライバー 人気」
このようなワードで検索されたのではないでしょうか?
そうすると大体最初の方に、大きな企業の商品紹介ページが出てくると思います。
そこに「ハヤブサドライバー」が出ていて興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
そして少し気になってホームページに飛んでみる。

そこに載っているのは要約すると、
・この商品がいかに優れているか。
・実際に使った人の賞賛の声。
といったことです。
これは非難をしているのでは全くなく、それが普通だということです。
物を売るとはそういうことでしょう。
しかし正直、これらの情報だけで本当に納得できる「飛ぶドライバー」選びができるでしょうか?
納得できるレベルまで調べようとすると、膨大な時間がかかってしまうでしょう。
買う商品が決まっていれば「口コミ」とか「値段の比較」を見て買うことはできるでしょうが、肝心な、「どうやって飛ぶドライバー」を探すかは分からず、結局いつまでたっても選べなくなってしまいます。
今回はそういったお悩みを解決していきます。
そもそもこの記事をお読みいただいているということは、理由は色々あるにせよ、
「飛ばない」というお悩み
「飛ばしたい」という要望
があるということです。
そこで質問です。

「飛ぶドライバー」とは
どういうドライバーですか?
すぐに答えが出ますか?
確信を持った答えが浮かびますか?
答えは、打ち方を別にすれば、「飛ぶドライバー」とは、
ヘッドの反発(係数)が高く、自分が一番速く振れる(ヘッドスピードが速くなる)もの
になります。
それを探すことが、「飛ぶドライバー」を探すということです。
ちょっと説明を加えます。
飛距離というのは3つの要素で決まってしまうもので、それは
(ボールの)初速・打出し角・スピン量
です。
この内の「打出し角・スピン量」は、実のところ打ち方の影響を大きく受けてしまいます。
そのためクラブ性能としての「飛ぶドライバー」を見るには「初速」に注目します。
その「初速」に影響を与えているほとんどが、「反発」と「ヘッドスピード」です。
*他に大胆に言えば「ボールをヘッドでこする要素を減らす」ことも初速を上げます。
*当然、芯で当たることも初速を上げます。
そのため
「反発」を上げるため「高反発ヘッド」を探す。
「ヘッドスピード」を上げるため「自分が速く振れるもの」を探す。
ということが「飛ぶドライバー」を探すこととイコールになるのです。
高反発ヘッド
高反発というのはフェース面がトランポリンのようにボールをはじくのをイメージしてください。そのはじき具合を数値で表したのが反発係数です。
反発係数が0.83を超えるとルール違反クラブになります。
正式なスコアとして認められないため、競技ではそのクラブを使うと失格になります。
*逆に言えば、それほど飛距離に直結するということです。

こういったルールができた直後は
店頭から高反発クラブが消えました
しかし一般ゴルファーが楽しむゴルフにおいて、飛距離が出ないドライバーショットは楽しくありません。
そういったことで需要が高まり、店頭に高反発クラブが復活しました。
その火付けとなったのが、いわゆる皆さんが知っているメーカー物ではなく、地クラブと言われる物でした。
*ハヤブサドライバーも地クラブに分類されると思います。
それぞれの楽しみ方に合わせてクラブを選択できるようになったということです。
ちなみにハヤブサドライバーも高反発なので公式戦では使えません。

高反発って、反発係数は
どれくらいまで商品として
出てるの?

0.87位まで出ています

じゃあその0.87のものを
買った方が飛ぶってことだよね

確かに潜在的には飛ぶ能力を
持っています
ただ少し問題があります
あまりにも高い反発係数のものは、フェース面が薄く割れやすいのが難点です。
そのため例えば「ヘッドスピード○○以上の人は打たないでください」などの使用制限をしているものもあります。
*ちなみにヘッドが割れる寸前が一番飛んだりします。
こうなってくると、ヘッドスピードが非常に遅い人限定の商品となってしまいます。
「その中での勝負」ということになると、反発係数の違いによる飛距離差が、理論どおりはほぼ出ません。
*反発係数の違いによる飛距離差の理論とは、反発係数が0.001上がると1ヤード飛距離がアップするというものです。
しかし私の経験上、これを信じるのは危険です。
なぜなら、その他の要素の関わりが、飛距離の差を生んでしまうからです。
では「その他の要素」とはどんなものがあるのでしょうか。
順に見ていきましょう。
速く振れるクラブとは
「飛ぶドライバー」の
条件1は「高反発」でした。
条件2は「早く振れる」です。
より厳密に言えば、「ヘッドスピードが速くなる」が正しいです。
「速く振る」には「重さ」が一番関係します。
軽い方が速く振れます。
「速くなる」には「長さ」が関係します。
長い方が速くなります。
*そもそもクラブの中でドライバーが一番長いのは、ヘッドスピードが速くなるのが目的です。
ということで、飛ぶドライバー探しにおいてまず見るべきポイントは「重さ」と「長さ」です。

ということは、長くて軽い
ドライバーを選べってこと?

クラブの「飛びのポテンシャル」
としてそれは正解なのですが、
人間が使うと問題が出てきます
問題ばかりで心苦しいのですが
軽すぎると不安定になります。
当たれば飛ぶけどめったに上手く当たらないのでは困ってしまいます。
長すぎると振りにくくなります。
振りにくい結果ヘッドスピードが落ちてしまっては本末転倒です。
また、長すぎると単純に当てるのが難しくなってしまいます。
そして本当に困るのは、人によって安定して速く振れるクラブの重さ長さが違うということです。

ということは、色々試打して
自分に合った重さ長さを
探すしかないってこと?

できればそれもいいのですが、
現実問題、難しいのではないで
しょうか?
諸事情で「試打しまくるのは難しい」という方は、もう少しお付き合いください。
ここからが本題です。
ハヤブサドライバーの最大の特徴
いきなり結論を言います。
ハヤブサドライバーは飛びます。
理由はバランスが重いからです。
*バランスが分からない方は「ゴルフクラブのバランスとは」をご確認ください。
これが他のクラブではほとんどない最大の特徴です。
*実はプロゴルファーは、そういうクラブをカスタマイズしている人もいます。
重いバランス(厳密には重いヘッド)は小さい力でもシャフトをしっかりしならせることができます。

そのシャフトの威力が結果的にボールを飛ばす力として働きます。
*「結果的に」というのはシャフトがバネのようにボールを弾き飛ばすのとは少し違うためです。
ヘッドスピードが上がるとか、
球がしっかりつかまるとか、
弾道に高さが出るとか、
シャフトが仕事をすると、そういった現象が起きるため飛距離が伸びます。
ヘッドスピードが速い人は、シャフトが余計な動きをしないもので安定させて飛ばします。
*自分のパワーを使って飛ばしている感じ。
ヘッドスピードが遅い人はシャフトに仕事をさせる割合を大きくして飛ばします。
*自分のパワー不足をシャフトで補っている感じ。
ハヤブサドライバーは後者向けです。
そこに高反発ヘッドの威力が加わり大きな飛距離を生むのです。
バランスが重いというデータを載せます。
いずれも「飛ぶドライバー」といわれるもので比較しました。

<少し難しい?解説>
ヘッド重量によるバランスの変化は2gで1ポイントが目安です。
例えば、D7バランスはD4バランスより3ポイント上がるので、6gヘッドが重くなったと考えられます。
ただしバランスはヘッドではなくグリップの重量でも変えられます。
この場合5gで1ポイントの変化が目安です。
しかしこの両者のやり方は、目的が違います。
グリップ重量を軽くする場合は総重量を軽くしてバランスを上げたい時等。
多くの場合シャフトカットでクラブを短くするとバランスが軽くなるため、それを補う意味合いでやることが多いです。
一方、ヘッドを重くする場合は、総重量とバランスも重くなり、シャフトが軟らかくなります。
*グリップを軽くするバランス調整は、シャフトの硬さは変わりません。
大まかにはグリップを軽くする場合、軽量クラブを作るのが目的です。
ハヤブサドライバーは46インチ、290g、D7というスペックです。
長さが長い割に特別軽量ではありません。
しかしバランスは重いです。
バランスを重くするのが目的なら、グリップを軽量にし、もう少し総重量を軽くするのが普通です。
その方がむしろ売りやすいでしょう。
しかしそれをしていません。
実はここに狙いがあります。(個人的見解です。)
ところで、ホームページを見た方は不思議に思われたかもしれません。
なぜならハヤブサドライバーは、バランス表示がホームページには載っていないからです。
意図的なものかは不明です。(2020年11月調べ)
私はここにこそこのクラブが飛ぶ秘密があるのではないかと思い、電話で問い合わせました。
そしたら、バランスについて丁寧にご返答してくれました。
やはりわけもなく飛ぶクラブなんて、存在しないのです。
PS:昔からゴルフをされていて、クラブの勉強をされた方は、D7バランスとかは信じられないかもしれません。しかしこれもクラブの進化の一つです。先入観を持ちすぎると、飛びの可能性を摘むことにもなりかねないので、お話させていただきました。

でもさ、さっき軽くて長いものが
いいって言ったでしょ
そこはどうなっちゃったの?

実はそこにこそ、口コミで低評価が
付いた理由が隠されています
口コミで「飛ばない」と評価した人の原因を予測します。
マイクラブよりハヤブサドライバーの方が重くなった。
(単純な総重量だけでなく、長さに対する重さとバランスが、片方、あるいは両方ともに重くなったという意味)
それでかえって振れなくなった
↓
ヘッドスピードは落ちる
↓
ということはシャフトのしなりが活かせない
( ハヤブサドライバー最大の特徴なのに)
↓
多くは球が低くなりすぎたり、バックスピン量が少なすぎて飛ばない・・・。
こういった悪循環が考えられます。
上記の「バランス」の表に「長さ」と「総重量」を加えることで、よりはっきり分かってくると思います。

ご覧の通り46インチで290g以上は存在しますが、バランスがD7に達するものはありません。
ハヤブサドライバーが飛ばなかった人はこの(一般的には少し変わった)スペックが使いこなせないタイプの人だったのです。

「使いこなせるタイプ」と
「使いこなせないタイプ」が
いるってこと?
その違いは何なの?

普段どのようにドライバーを
振っているかで、違いが出て
くるんですよ
Aさん:ドライバーは飛ばしたいので、ついつい思いきり振っている。
Bさん:ドライバーも方向性が気になるので、どこか加減して振ってしまう。
例えば定石どおり、ヘッドスピードアップを狙って軽いクラブを振ってもらうとします。
興味深い結果が出ます。
Aさんは狙いどおりヘッドスピードが上がります。
Bさんはヘッドスピードが上がりません。
なぜでしょう?
軽い=ヘッドスピードが上がるのではありません。
軽い=速く振れるです。
速く振る意識を持ってがんばって振らないと速くはならないのです。
*ゆっくり振ったら、いくら軽いクラブでも結果はゆっくりです。
逆に、重いとがんばっても速く振れないということです。
私は数千件のデータ計測をして、こういうことに気づきましたが、ほとんどの方は知らないと思います。
フィッターでもここに言及してクラブをすすめている方は、少ないのではないでしょうか。
多くは「軽いのでヘッドスピードが速くなり飛びますよ!」ではないですか?
AさんとBさんの話に戻ります。
Aさんにとって飛ぶドライバーは「軽くて長い」ものです。
ヘッドスピードが上がるからです。
*ただしAさんの現在の使用クラブがハヤブサドライバーより重い場合、Aさんにとってハヤブサドライバーは相対的に軽くなるので、ハヤブサドライバーが飛ぶことは十分にあり得ます。
Bさんにとって飛ぶドライバーは「重くてもヘッドスピードが落ちない」(あるいは上がる)ものです。
同じヘッドスピードなら重い方が飛ぶからです。
このようにタイプによって合う合わないがあるので、クラブ選びは難しくもあり面白くもあるのです。

私は思いきり振っていくのは
しんどくなってきたので
Bさんタイプってこと?
だとすればハヤブサドライバーも
合う可能性はあるか

合う可能性は高いと思います
残念ながら、クラブ選びに
絶対はないので、納得できたら
購入する思いきりも必要です
結果を変えるには何か行動しないと
一生手にすることができませんから

そうだよなー
ついでに聞くけど
値段はどう?

一応比較してみたので
参考にしてください

注意:各メーカー割引があるものがほとんどですが、一定でないため載せれません。
ハヤブサドライバーは通常価格128000円ですが今なら98000円になっています。
(今後変わるかもしれませんので、購入の際はその都度ご確認ください。)
それでもハヤブサドライバーは安いクラブとは言えないでしょう。
そう思っているところにあることが・・・
ちょっと余談ですが、値段について考えさせられる事件?が起きました。(本当の話です)
私事ですが、我が家のトイレが詰まってしまいました。
緊急を要しますのでネットで検索し、特に怪しくはなさそうだったので、一番最初に出てきた業者に頼みました。
色々段階を経ても直らず、結局、粉砕機?なるものでやっと直りました。
いくらかかったと思われますか?
10万円です!
交渉してこの値段です。
高いかどうか分かりません。
緊急の場合、他とゆっくり比較なんかしてられませんから。
初期提示なんて全くあてになりませんでした。
普通、トイレの詰まり直しの初期提示額は数千円です。
普通の感覚なら出張費、技術料含めて、1万円超えるかなーってところではないでしょうか。
業者の説明は嘘ではないにせよ、このまま「できません。でもやっただけの値段はかかってしまうんですよ」とか言われたら、こちらは返しようがありません・・・。
痛いところをつかれる商売だなと、個人的には思いました。
何か追いつめられるような、なんとも言い難い気分になりました。
*ちなみに緊急を要するものに関しては、「見積り出します」って、ほぼ無意味だと今回感じました。
こんなことがありまして、10万円の重さを強く実感したのです。
なので今回のこの情報(ハヤブサドライバーが飛ぶ理由)も、絶対納得していただきたいという思いで書きました。
合う人にはばかっ飛びすることがありますし、合わない人もいるということ。
なるべく損を回避するために!
10万円を何に使うか、使えるのか?
今回の私は自分のミスにせよ、「元に戻すだけ」で10万円。
私もこれならクラブ買いたかった・・・。
自分の好きな事、自分が一番欲しいものに使えれば、それだけでも幸せなことですよね。
まとめ
- ハヤブサドライバーは飛ぶクラブです。
- 他にはない特徴(バランスが重い)を持ったクラブです。
- 重さを上手く活かせると大きく飛距離を伸ばせるでしょう。
- 軽くはないので振り回して飛ばすのはきついでしょう。
ハヤブサドライバーはネットでしか買えないので不安を持たれる方も多いと思います。
調べるだけでは今ひとつ本当に飛ぶのか、確信が持てないでしょう。
口コミの良くない評判も気になって当然です。
しかし今回ここまでこの記事を読んでいただいた方なら、「飛ぶ理由」「悪い口コミの理由」ともに分かったのではないでしょうか。
それでも迷ってしまう場合は購入しない方がいいかもしれません。
恐らく今後、こういったクラブは買えないと思います。
ここまで相手(クラブ)のことを掘り下げて説明した記事には出合わないと思いますので。
トイレの話じゃないですが、「現状維持」です。(最も損はしないですが)
それも一つの選択です。
一方、相手(クラブ)のことも分かったし、自分のスイングのタイプも分かっていて、合いそうだなと思ったら、購入をしてみてはいかがでしょうか。
その具体的な行動がなければ、得られるはずの未来もないものと同様になってしまいます。

ゴルフがますます楽しくなり、好きになり、上達されることを心よりお祈りしています。
今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心おきなくゴルフが楽しめる世の中でありますように。
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