ゴルフ 方向性を良くするには【何をどうやって練習する?】
飛距離も欲しいけど、コースに行くと
とりあえず方向性が良ければ
なんとかなりそうに思うけど・・・
僕も単純にOBは嫌だな
というわけで今回は、「方向性」についてのお話です。
「方向性」と一口に言っても、色々なお悩みがあります。
- 右(左)に行きやすい。
- 目標が定まらない。
- 当たりが悪くてばらつく。
- スイングが安定しない。
など。
まずはどう考え、何から手をつけるか考えてみましょう。
方向性に関わるもの
方向性に関わる「道具・アドレス・スイング」について見ていきましょう。
道具(クラブ)
方向性、特に左右については「ライ角」が一番影響します。
ナイスショットしたのに右や左に行く場合は、一度疑ってください。(特にアイアン)
重量が軽すぎませんか?
軽すぎると安定感に欠けます。
「振れる範囲で重いもの」を使いましょう。
ヘッドスピードの割にシャフトが軟らか過ぎませんか?
シャフトの「調子」は合っていますか?
自分のリズム・テンポに合わないと、再現性が低くなり球はばらつきます。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
アドレス
方向性に一番関わるのは肩のラインです。
これを基準にスイングプレーンは作られます。
飛球線と平行に構えられているでしょうか?
上体の前傾は股関節を折ってできていますか?
膝だけ曲げて股関節が折れていない、野球のバッティングの構えになっていませんか?
これができないとスウェー(主に左右に動き過ぎること)しやすくなります。
スイング
フィニッシュをきちんと取り、その状態をキープできますか?
バランスが崩れるほどの強振は、方向性を乱します。
できてるつもりの方も多いので注意しましょう。
私は数千件のお客様の試打を見てきましたが、できていない方のほうが多かったです。
プロとの違いを大きく感じる一つです。
前傾を保ってインパクトできているでしょうか?
ゴルフの基礎であり、ここが崩れるとインパクトライ角も変わり、それを補うためフェースの向きにも影響します。複雑なスイングを身に付ける練習になってしまいます。
何を練習するか
方向性を良くすためには、何を練習すれば良いのでしょうか?
軌道とフェースの向きと打点
これしかありません。
必要以上にゴルフスイングを難しくしないようにしましょう。
難しく考えればどこまでも難しくなってしまいます。
ゴルフを楽しむのが目的で、スイング研究ではありません(と思っています)。
なので私はなるべく基本的なことと、普遍性のあることをお伝えしたいと思います。
では上記でご説明した「アドレス」「スイング」で方向性を良くする、つまり「軌道とフェースの向きと打点」の関係をどうとらえ練習すればよいでしょうか。
アドレスで方向性を良くする
目標に対して正しく構えられ、再現性があることが課題です。
きちんとした手順と反復練習がどうしても必要です。
<手順>
練習場でアライメントスティック等を使います。
①目標を定めボールの後ろにスティックを、目標方向に向けて置きます。
②それと平行にもう一本スティックを置き、そこにスタンスをします。
③スタンスに対し肩が平行になるようにアドレスします。
④ボールに対して構えてみます。このとき左右の前腕の高さがそろっていれば、肩は平行になっているはずです。ボールが身体の中心より左にあると、右前腕、右肩が前に出やすいので注意です。
⑤構えた前傾姿勢を崩さず目標を見てみます。その見え方を覚えるようにします。
反復練習の際は目標を色々変えてみて、スタンスマットの方向とずらすなどして練習してみてください。
スイングで方向性を良くする
正しくできたアドレスに対して、正しい軌道を作っていきましょう。
正しい軌道とは、ボールを中心に左右対称の弧が描けるスイングです。(ストレートボールを前提とした場合。)
なぜなら軌道がインサイドから入りストレートになる唯一の瞬間で球を捉えることになるからです。
おすすめは7番アイアンで芝を擦る素振りを、目視できるスピードで振ることです。
・ボール位置は背骨の真ん前よりボール1個ほど左です。
・このボールを中心に左右対称の弧を描きます。
・必ず芝を擦ります。
・最初は小さい振り幅から始め、できるようになったら段々大きくしていきましょう。
注意としては腕でクラブをコントロールしないことです。
腕は身体に軽く密着させ、身体の回転で腕、クラブが動かされる感じです。
普通にやろうとすると、若干アウトサイドインになりませんか?
そんな方は背骨をほんの少しだけ、右に傾けてみてください。
こうすることでスイングプレーンも若干右に傾き、軌道がインサイドアウト方向に変わります。
(但しやり過ぎると最下点が右に移りダフルので注意が必要です。)
(最下点を左に移したい時は、背骨の傾きはそのままで、腰を少し左に移動させてみてください。
重心の移動は最下点を変化させます。)
次にフェースの向きを管理しましょう。
フェースの向きが方向性に影響を与える割合は、ドライバーで80%、アイアンで70%と最近のデータでは発表されています。
であればこちらを先に直した方が効率がいいと思いましたか?
しかしながらここは、先に軌道を良くしてください。意見は色々あるかもしれませんが、後々の応用のしやすさからも、軌道からの取り組みをおすすめします。
フェースの向きについて知っておきたいのは、
①インパクトの瞬間でのコントロールは無理。
②グリッププレッシャーでフェースの向きは変わる。
③左手の甲、もしくは右手の平がフェース面とリンクする。
ということです。
①につては「点」ではなく「ゾーン」でコントロールしましょうということです。
具体的にはハーフウェイダウンとフォローでチェックします。
(ハーフウェイダウンとは、トップから下りてきたシャフトが地面と平行になったタイミングです。この時シャフトが飛球線と平行になればさらに方向性アップに役立ちます。)
ハーフウェイダウンにおけるフェース向きは、前傾角と同じを基準にします。
引っかけが気になるようでしたら、地面に垂直が目安です。
フォローでシャフトが地面と平行になった時のフェース向きのも、前傾角と同じが基準です。
ドライバーなどでスライスでお悩みであれば、地面に垂直が目安です。
②については実験で証明できます。
左手1本でクラブをグリップし、軽く握った状態から思い切り力を入れて握ってみてください。
それだけでフェースの向きがかぶる方向に動くのが確認できると思います。
これを知らないと、スイング自体で引っかからないように工夫する練習をしてしまいます。
原因に対する対策ではないため、複雑な道へ入ってしまいます。
ゆるく握るグリップを推奨する理論もありますが、これはある意味感性を磨いていく上達方法だと思います。ベーシックな理論ではないと私は考えています。
おすすめは、左手の小指、薬指、中指をしっかり(といっても力加減は5割くらい)握るグリップです。そして、スイング中このグリッププレッシャーを変えないようにします。
フェース面が被るのを防いだり、力みにくいのでヘッドスピードも上げやすいメリットがあります。
③については、フェースの向きというのは絶対に左手の甲や右手の平にリンクするということです。これについては、自分がやりやすい(感じやすい)のが右手か左手かで選べばいいでしょう。
ゴルフクラブでフェースの向きを変えるのは、グリップの回転です。そのグリップを持っているのが「手」ですので、この考えが成り立ちます。
例えばですが、構えた時の手が「平手打ち」なのに、打つ時には「空手チョップ」ではフェースが開くため、スライスになる、みたいなことです。
最後に打点についてです。
打点の確認はされたことありますか?
どの程度の頻度でされますか?
これはぜひやってください。
やらないと始まりません。
経験談ですが、芯で当たっているお客様、少ないです。
トウに当たる方はトウばかり、ヒールに当たる方はヒールばかりに当たります。
ご指摘するとほとんどの方は立ち位置を調整して、芯に当てようとします。
しかし残念ながらほとんど直りません。
これが見事に何回やってもです。
なぜ直らないのでしょう?
そういう練習、つまりクラブのどこに当てようかなんてことは、普段やっていないのです。
だからその場で直せないのです。
究極的には意識と実際のズレです。
正体が分かったので普段の練習に取り入れてみてください。わざと打点を変える練習を。
まとめ
- まずは道具(クラブ)の確認をしましょう。
- 目標に対して正しく構えられるように、癖付けしましょう。
- スイングを練習するとは、軌道・フェースの向き・打点の練習をすることと考えましょう。
方向性を良くするには、目標を定め、目的をもった練習をするのが大事です。
面倒でも必ず実を結ぶのでがんばりましょう。
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「ゴルフ 上達した人に見る3つの共通点【クラフトマンを経て見えた真実】」をご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心おきなくゴルフが楽しめる世の中でありますように。
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