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32年でゴルフ販売員をやめた私が、自分が初心者だったら買うクラブセット

クラブ選び

「ゴルフクラブセット選び方」で
検索したら、いきなり
「おすすめのクラブ」が出てきてさ

そうじゃなくて
「何が違うのか」とか
「どう選ぶのか」が
知りたいのにね

それで「選び方」で調べても
単語が意味不明だから結局
分からない

おすすめ商品1個とか
バン!と出せないのかな?
あと、理由と

というわけで今回は、「32年でゴルフ販売員をやめた私が、自分が初心者(入門者)だったら、どのクラブを買うだろうか?」ということを考えてみました。

今の私の立場上、おすすめしないといけないメーカーなどの制約はありませんので、単純に「自分ならこれを買う!」という商品1個を出してみます

なお、ゴルフクラブセットの「何が違うのか」「どう選ぶのか」「単語も意味不明」という方は、
ゴルフクラブセットを徹底比較「何が違う?どれがいい?」の疑問を解決」に詳しく書いていますので、先にご覧いただくとよりスムーズに理解していただけると思います。

私は32年間ゴルフにたずさわり、1万人以上のお客様と接し、数千件のスイングを見てデータ計測をしてきました。クラフトマンとしてクラブ選びはもちろんのこと、修理、調整、組み立てもしていた店長経験もある販売員という立場で、「分かりやすさ」をモットーに情報を発信しています。

では「おすすめの商品1個」の紹介と、その「理由」を述べていきます。

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自分が初心者だったら買うクラブセット

自分が初心者だったら買うクラブセットは「ブリヂストン ツアーステージV6000」です。

体力、スポーツ経験が普通くらいの初心者(入門者)なら、10代から40歳代までの男性のほぼ100%が使いやすいクラブです。

私がこのクラブを買う理由

初心者(入門者)のクラブ選びのポイントは、「そのクラブで正しいスイングが効率良く身に付くか」ということです。

ある程度の経験のある方なら「クラブフィッティング」で、より自分に合うクラブを探すことができますが、初心者(入門者)ではスイングが固まっていないため、それはできないというか無意味です。

ではその「正しいスイングが効率良く身に付くクラブ」とはどういったものでしょうか。

それは、

重さ硬さが普通くらいで、ボールが上がりやすくつかまりやすいもの

です。

ただ、「ボールが上がりやすくつかまりやすいもの」というのは、初心者用クラブなら(程度の差は多少あるものの)みんなそうなっていますので、結局は「重さ硬さが普通くらい」を選べば大丈夫です。

とても単純に思われるかもしれませんが、実はこれが非常に重要なことです。

例えば、お安いものだと特にドライバーが重く硬くなりがちなので、目安としてはセットで6万円以上がおすすめです。

重さ硬さが普通がいい

おすすめのクラブの重さはどうなっているでしょうか?

ブリヂストン ツアーステージV6000 1W=長さ45インチ・重さ295g

1W(ドライバー)の標準値は(男性用で)45インチで300gなので、この商品は「ほぼ普通の重さ」になっています。

*重さは、長さに対して見る必要があり、このような表現になります。

*例えば、長さが46インチで300gなら「重いクラブ」、44インチで300gなら「軽いクラブ」となります。

*以上を踏まえると、例えば長さの表記がなく「290gで軽くて飛びます!」は間違った表現であることが分かりますね。

ツアーステージV6000は「ほぼ普通の重さ」で、どなたでも安心して使えます。

硬さについてはどうでしょう。

ブリヂストン ツアーステージV6000
カーボン=R
スチール=S

カーボンというのは、シャフトがカーボン
スチールというのは、シャフトがスチール

Rというのは、レギュラーでふつうの硬さ
Sというのは、スティッフで硬い
という意味です。

値段のお高いものだと、
カーボンでR、S、SR
スチールでR、S、SR
というように、より細かい設定から選べるものがあります。

しかしながら、初心者の方はあまりここに神経質になる必要はありません。

しいて言えば、ヘッドスピードが遅い人はR、速い人はS、普通の人はどちらでも使えます

さらに知りたいという方は、「ゴルフクラブセットを徹底比較「何が違う?どれがいい?」の疑問を解決!」の、①ゴルフクラブセット比較【内容】の硬さをご参考にされてください。


次に「セットの組み方がいい」のがおすすめ理由です。
早い段階で、色々な種類のクラブを経験した方が、後々得するし、次に買う時に参考になるからです。

セットの組み方がいい

少ない本数で始めると、結局はそこから増やそうとする人はあまりいませんし、上達がそこで止まってしまう方が多いです。

それに「後から買い足す」のは、セットの流れを崩すことが多々あるので、難しいです。
(アイアンはバラ売りがほとんどないし、FWやUTも同じようなものでそろえるのは困難かつ値段も高くなる)

ブリヂストン ツアーステージV6000の「セットの組み方」
1W・5W・U4・6~9I・PW・AW・SW・パター

この組み方がいいと思うのは、「後悔しない」確率が高いからです。

例を上げると、

・「3W(スプーン)が入っているけど極端に難しいからほとんど使わない
これなら5Wの方が良かったな。」
(実際にロフト角が15°以下のFW(フェアウェーウッド)は難易度が急に上がります)

・「5W(クリーク)だと飛びすぎるし、5I(5番アイアン)だと確率が悪いので使いづらいU4(ユーヨン、ユーティリティ4番、4番ユーティリティ)とかあった方が良かったな。」
(5Iは打てない人も多いので、ユーティリティが欲しくなることが多い)

・「PW(ピッチングウエッジ)とSW(サンドウエッジ)の飛距離の差がありすぎるので、やっぱりAW(アプローチウエッジ)入ってるやつが良かったな。」
(便利なものは最初から入れるべき。ないと「ないものでなんとかしよう」とする技術を磨こうとしてしまう)

このような後悔をしないよう、「セットの組み方」にも気をつけてください。

他には値段相応となる「精巧度」と「見た目」についてのお話です。

精巧度の高さがいい

一番と言っていいほど重要な要素ですが、多くはこれを公にしていませんので、正確には分かりません。
ただ私はクラブの修理や組み立てもやってきた経験があるので、ここはお値段相応です。
お安いものにここを期待することはできません

見た目がいい

このクラスのクラブセットは、いわゆる「安っぽさ」はありません。(個人の感想ですが)

この辺は価値観の違いもあるでしょうが、使っていて「恥ずかしくない」「気分の良さ」も必要だと思います。

最後に「値段」についても見てみましょう。

値段がお値打ちでいい

参考価格79,800円~89,800円(ヘッドカバー&キャディーバッグ付き)です。
これはお値打ちです。

ある程度ゴルフを趣味でやられている方は、クラブのみで15万円から30万円くらいかけていらっしゃいます。

ヘッドカバーとキャディーバッグでおそらく11,000円以上はするでしょう。
そうするとクラブは68,800円~78,800円。
このセットは11本なので、1本あたり6,255円~7,164円です。
目安です。実際にはドライバーが一番高く、FW、UTと続く感じですので

これ、ものすごくお安いですよ。
(試しに「ドライバーおすすめ」とか検索して値段を確認してみてください)

趣味として始め、上達もしたいのなら、「中古」や「もらいもの」より安心で確実に上達を早める「新品のセット」がおすすめです。

ツアーステージ V6000 飛ばないうわさ?

ツアーステージV6000の「飛び」について心配されている方にお伝えしたいのは、「このクラブが特に飛ばないということはない」ということ。

このセットは、主に初級者(あるいはスイングが身に付いていない段階の方)からが対象であり、そういうクラブは飛びに特化したクラブ作りはしません。

初級者の方が安定して打てるように、きちんとしたスイングを身に付けれるように考えて作られています。そのために軽すぎないクラブ作りがポイントです。

飛びに特化させると、クラブは長くなり、ロフト角は立ってきます。(一般的に)
クラブは長くなると芯に当てにくくなり、返って飛距離が出なくなってしまいます。(初心者の方は特に)
ロフト角が立ってくると、ヘッドスピードがない場合ボールが上がらず、こちらも返って飛距離が落ちます。
飛びに特化させないことが、逆にこのクラブに必要なことであり、私がおすすめする理由でもあります。

確かにこのクラスのクラブより、例えばドライバーで1本8万円~10万円の方が飛ぶことは多いですが、それはこのクラブである程度上達した後、ゴルフが大好きになったタイミングで購入を考えてもいいと思います。
ただし、シニアで力の衰えを感じる場合は、このセットより軽めのクラブをおすすめすることはあります
詳しくは「ゴルフクラブの選び方【再開やシニアで始められる方へ】」をご覧ください。

ツアーステージV6000の発売日は?

発売日が気になる方へ、
ツアーステージV6000の発売日は、おそらく2016年9月です。

ゴルフクラブは進化しますので、基本的には新しいものをおすすめします
但し、初級者(あるいはスイングが身に付いていない段階の方)に向けたクラブは、必ずしもこれが当てはまりません。
それは、ゴルフクラブの進化は、中上級者向けの値段の高いクラブに表れるからです。
初級者向けのクラブは値段をあまり高く設定できないため、最新の技術などを取り入れられないということ。
そもそも初級者の方には必要のない程度の技術の進化であること。
などの理由によるものです。

逆にこれほどまでに売れ続けることがこのクラブのすごいことの証です

他の似たような商品はダメか

色々と調べれば、似たような商品はあるかもしれません。
ただ、データが少ないものも多く、それだと比較ができないので私から自信をもってのおすすめはできません。

あまり迷いすぎるのも、時間という貴重な財産を減らしますので、購入には少しの思いきりは必要かと思います。

メーカーの難解なセールスポイントは無視しても大丈夫!
最初にもご紹介した「ゴルフクラブセットを徹底比較「何が違う?どれがいい?」の疑問を解決」の記事をお読みいただければ、知識は必要十分です。

ここに時間をかけるより、思いきってすぐに購入して、一刻も早く練習した方が、早く上達して楽しめますよ。

但し、練習の仕方で上達スピードが全く変わってしまうのがゴルフです。
誰よりも早く上達するためには「正しい情報の選択」が重要!
しかしこれが大変難しい。

調べればすぐ分かりますが、情報過多で何を信じていいのか分からなくなります

そういったことを阻止するために、一番最初に見ていただきたい基本をまとめました。

この基本さえ先に確認しておけば、その後のあらゆる情報が、自分にとって必要か否かの判断基準が持てます。
逆に、この基本を知る前に動画サイトや雑誌などの情報を見てしまうと、確実に上達が遅れるでしょう。
これは私が32年間一万人以上のお客様と関わって、数千件のデータを取ってきたから分かることです。

ぜひこの基本を知って、思う存分ゴルフを楽しんでください。
このわずかな投資は、後から振り返っても「あの時知っておいてよかったな」と、きっと思えるものです。
基本に悩まないスイング構築の仕方

まとめ

ブリヂストン ツアーステージV6000は、
【重さ硬さが普通】【セットの組み方がいい】【精巧度が高い】【見た目がいい】【値段がお値打ち】なので、私が初心者ならこれを買います

若くて体力に自信がある方は、アイアンをスチールで、それ以外の方はカーボンを選べばOKですので、そこだけ気を付けて購入してください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

心おきなくゴルフが楽しめる世の中でありますように。

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