構える時、腕ってどうするの？
力は入れず垂らした方がいいみたい
基本は踏まえて
応用も出来るようにしましょう
こんな経緯の私から一番お伝えしたいことは「本当の基本は上達を裏切らない」ということ。
「速く（できれば安く）上達するための基本」を知りたい方はこちらをどうぞ！
腕の基本ポジション
一つの目安として、
上体を前傾させて、腕をダラーンと垂らす
というのがあります。
動画で確認してみましょう。
確かに「腕をダラーンと垂らしたポジション」になっています。
ただ、厳密に言うとこれはスイング作りにおいてよく使用される7番アイアンくらいの番手においての話になります。
本当かどうか確認するために、一例としてタイガーウッズ選手のドライバーショットを見てみましょう。
ドライバーショットの場合、アイアンショットに比べて腕は肩の真下よりも前にポジショニングしているのが分かるかと思います。
つまり、番手によって腕のポジションは変わるということです。
ではなぜこのようなことが起こるのでしょうか？
腕のポジションを決める手首の角度
腕をダラーンと垂らしたところで全ての番手のクラブを握ろうとすると、番手により手首の角度を変えないといけなくなります。
これでは構えが複雑になり過ぎてしまい、現実的ではありません。
ではどうするか？
手首の角度は番手に関わらず一定にします。
この角度はグリップの握り方が影響しますので、それは「ゴルフ グリップの握り方【基本はニュートラルグリップだけ】」にてご確認してください。
試しに7番アイアンを手にして、ニュートラルグリップで握って、手首の角度を保って前傾（膝も少し曲げて）し、クラブをソール（地面に付ける）をしてみてください。
ほぼ腕はダラーンと垂らしたポジションになっているはずです。
次にドライバーも同様にしてみてください。
腕のポジションは自然に少し前に出ているはずです。
いかがでしょうか？
この辺のところに疑問を持っていらした方もいるのではないでしょうか？
番手によって腕のポジションが変わる理由はこのうように考えると納得できるかと思います。
以上のことは基本と捉えていただいていいと思いますが、例外もあります。
例えば、青木功プロは前傾角度が深いため、ドライバーにおいても腕はダラーンと垂らしたポジションにきています。
青木功プロとは逆に、堀川未来夢プロは前傾角度が浅めで、手首とシャフトで作る角度が大きめです。
さらにはモーノーマンは手首とシャフトの角度が大きく一直線に近いので、腕が大きく前に出ています。
基本は踏まえた上で、個性も存在することは事実として認識しておいた方がいいでしょう。
腕の外旋も有効
これは絶対必要ということではありませんが、人によっては非常に有効です。
試しに腕を外旋してみてください。
（右腕を時計回りに、左腕を反時計回りにまわす＝手のひらを上に向ける）
そうすると両脇が締まるのをはっきりと感じることができるかと思います。
脇が締まるとこれだけで上体と腕との一体感が生まれます。
手打ちの改善に役立ちますし、右肘の向きも適正化され正しいスイングプレーンを作りやすくなります。
さらに、トップでのオーバースイングやシャフトクロスを防ぐのにも一役買ってくれます。
ぜひ基本の一つとして取り入れてみて下さい。
腕は胸を挟む
腕は胸を挟むようにするのか、胸に乗せるようにするのか、ここを迷われる方もいるかもしれません。
これについても絶対こうしなければいけないということはありません。
ただ、前述の腕の外旋を行うと自然に胸を挟むかんじになります。
（腕を上げすぎず、前傾をとり、自然な状態で垂らしてやるのが前提です）
プロのアドレスの入り方においても、いちいち腕を上げて胸の上に乗せるような仕草はほぼ見られません。
基本のルーティンでアドレスに入れば自然に胸を挟む形となり、その恩恵も受けられます。
腕のポジションの応用
基本としての腕のポジションはご理解いただけたと思います。
ただ、コースにおいては傾斜の強い場面が当然あります。
その際においては、腕のポジションを考えても無理があります。
（極端なつま先上がり、つま先下がりを想像してみてください）
そんな時は腕のポジションに関わらず、ヘッドをボールに当てる「当て感」が必要になります。
あまりにも杓子定規に考えてしまうと、コースにおいてはお手上げ状態になってしまいますので、基本は踏まえつつも、多少構えが変わろうがボールにアジャストできる感覚も養っていくことをおすすめします。
まとめ
・腕をダラーンと垂らしたポジションは7番アイアンが目安
・手首の角度は一定で、腕のポジションと前傾角は変わる
・腕の外旋は上体と腕が一体化されて良い
・腕は胸を挟む感じ
・コースにおいては腕のポジションも応用が必要
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