ゴルフショップで試打してたら
途中で全然当たらなく
なっちゃって・・・
あせるし、恥ずかしいし
クラブ選びどころじゃ
なくなっちゃった。
私は久しぶりにコースに行ったら
途中から当たらなくなって大崩れ
何が起きたのか自分では分からな
くて、修正できなかった
そういったお客様
たくさんみえました
改善できますので
ご安心ください!
私は32年間、数千件のお客様のスイングを見てデータを計測してきた経験がありますので、きっとお役に立てると思います。
ゴルフ ボールに当たらない理由
・経験が浅い方=道具に慣れていない。(真犯人1)
・今まで当たっていたのに当たらなくなった方=力み。(真犯人2)
それぞれ解説します。
当たらないのは「道具」のせい
ゴルフクラブは、バットやラケットと作りが大きく違います。
・バットやラケットは持つところ(グリップ)の延長線上に打つところがある。
・ゴルフクラブは持つところ(グリップ)の延長線上に打つところがない。
ちょっと分かりにくいので説明を加えます。
ゴルフクラブは上図の矢印のところで打つのではなく、面の真ん中近くで打ちます。
矢印から打つところまでに間隔(距離)があるのが特徴です。
この間隔(距離)のことを重心距離と言います。
こういった特性(重心距離がある)から、ゴルフクラブは本能的に打つことが難しい道具です。
注意:打つところの丸印はクラブによって若干変わります。正確なものではありません。
しかも長さが長く、打つ面も小さいので、さらに打ちにくさを増長します。
他にも自分に合っていない(重すぎる・軽すぎる・硬すぎる・軟らかすぎる等々)クラブだと、当てにくくなります。
このように、ゴルフクラブは扱い難い道具であるため、他の道具より「慣れる」のに時間がかかるということです。
経験が浅い人は単なる練習不足が当たらない原因であることが多いです。
当たらないのは「力み」のせい
それまで当たっていたのに、急に当たらなくなった場合、「ボールを見ていない」「ヘッドアップしている」等の指摘を受けることが多いです。
そうかもしれないけど
知りたいのは
どうしたら当たるの?
ということなんだけどな
それには私の実体験がヒントになりますのでお話します。
私が初心者の頃、コースで急に当たらなくなった時、上手い方から「リラックスして」というアドバイスをされました。
それで当たるようになりました。
その時なぜそういうアドバイスをされ、それで当たるようになったのか、分からなかったのですが、今なら分かります。
ご説明します。
意識的ではなくても、飛ばそうとしたり、緊張したりすると「力み」ます。
「力み」は筋肉を縮ませます。
具体的には腕の筋肉が縮みます。
それはクラブが短くなったのと一緒です。
そうするとクラブヘッドの軌道が(いつもと)変わってしまい当たらなくなります。
お客様のスイングデータから、代表的な例を一つ上げます。
ボールに向かっていくヘッドが、打とう!という力み(筋肉の縮み)により、インパクト前で急激に軌道を変えてしまう。
(データ計測器で見ると、ヘッドが見事にボールを避けていくという事実が確認できます。)
もう一例見てみましょう。
今度は、後ろから見てみます。
クラブが短くなったのだから、ボールの上を振ってしまいます。
無理にクラブを地面に届かせようとするとこうなります。↓
ボールの手前の地面を叩いてしまいます。
お客様の試打で最も多かった実例です。
(本当に図で示したほどに、ヘッドがボールから離れてしまいます。)
緊張されて、筋肉が縮んでしまうのです。
それでもなんとか当てたいので、余計に力が入ります。
力を入れるから当たらないのに・・・。
悪循環です。
ちなみにこのパターンでは、立ち位置を前にしても当たりません。
これは、意識と実際がずれたまま、戻らなくなるからです。
正しい軌道で振るのが、大きな違和感になるので、本能をぶち破るくらいの勢いで変えないと直りません。
それではどうすれば当たるようになるのでしょうか?
ゴルフ ボールに当たらない時の直し方
ボールに当たらない時は、状況により対処法が変わります。
「対処療法」か「根本的解決」か。
入門者の方の改善方法
入門者の方は、対処療法ではダメです。
基本をきちんと理解した上で、練習しましょう。
本当に上達したいのなら、こちらの「基本に悩まないスイング構築の仕方」をご覧ください。
スイング構築に必要な基本の全てが、順序良く学べます。
「当てる」ことに的を絞るとアドバイスは以下のとおりです。
・ボールと目の距離を(特にトップから)変えない
・ヘッドの重さを感じながら振る
・ダウンスイングのスタートをゆっくり丁寧にする
目は「ピント調整機能のない
カメラ」だと思ってください
クラブを振り上げて打つ体制になったら(トップまできたら)ピントがずれないような慎重さで、ボールと目の距離を保ちます。
クラブがボールに当たるまで、ピントがずれないように気を付けてクラブを振りぬきましょう。
(最終的には、スイング軸を保って打てるようになり、そのレベルになればボールを見なくても打てるようになります。)
ボールを見なくても打てる証拠は、ゴルフ ヘッドアップ【防止するのは発想転換だけが必要?】
でご確認できます。
ヘッドの重さを感じて振る
ことも有効です
ヘッドの重さを感じようとすると、リラックスでき、筋肉の収縮を防げるからです。
更に、遠心力を感じやすくなり、腕が縮む方向ではなく、伸びる方向で使いやすくもなります。
先にご説明した「ボールを避けるようなスイング軌道」になりにくいため、ボールに当たる確率を増やせます。
ダウンスイングは
急がないで
ボールは逃げていきません。
緊張やあせりは、タイミング(テンポ)を速めます。
これだけで当たらない原因になります。
ダウンスイングは「ゆっくり丁寧に」してみてください。
ここで「クラブの行きたがる方向」がほぼ決まってしまいます。
当たらなくなった方の改善方法
それまで当たっていて、当たらなくなった場合、「何かが変わったけど自分では原因が分からない」という状況です。
コースでなった場合は「対処療法」しか現実的ではありません。
練習場でなった場合は「根本的解決」を目指しましょう。
それぞれ説明します。
コースで当たらなくなった場合
まずはリラックスです。
しかし「力むな」「緊張するな」と言っても無理な場合は、
素振りをしましょう!
条件が2つあります。
① 芝を擦ること
② その場所を確認すること
芝を擦らないことには、クラブヘッドはボールに上手く届きません。
(トップやチョロになってしまいます。)
自分が狙っている場所に、ヘッドは行って(擦って)いるでしょうか?
ずれていたら、一致するまでヘッドスピードを落としてください。
飛距離に対する欲を、この時は捨てます。
(しかし、結果的に力みが取れ、ヘッドが走り、芯に当たって飛距離は出たりします。)
芝を擦った場所は、「最下点」です。
ここからボール半個分右に球を置きます。
これでダウンブローに打ちやすくなり、素振りどおりに振れれば100%当たります。
なお、フェアウェイウッドは最下点に球を置いてください。
ただ本当に当たらない時は無理せず、アイアンを使いましょう。
素振りどおりは無理にせよ、その時のリズム・テンポとスピードを崩さないように注意するだけで「当たる」確率は飛躍的に向上します。
へたな技術論より「リズム・テンポに気を付ける」ことは、ミスを大きく減らせます。
「素振り」というのは大事で役立つものと覚えておきましょう。
次に「当たらない」時にアドバイスされる一般論を見てみましょう。
短く持てとか手打ちをしろ
ベタ足で打てとか言われたけど
これはどう?
私はその意見に対し否定的です
理由を簡単にお伝えします
・短く持つとクラブの「バランス」が大きく変わります。
「バランス」というのはざっくり言えば「振り心地」です。
つまりリズム・テンポが普段と変わりやすく、「当たらない時」に無理にする必要はないと思います。
・「手打ち」は危険です。
対処療法だったとしてもです。
逆にクラブを手でコントロールしようとするから当たらないと捉えてください。
身体の回転が主、手は従、その逆はダメです。
手で軌道をコントロールするのは安定感、再現性に欠けます。
・「ベタ足」については、その場で急にできますか?
実は手打ちやベタ足は、フォローで上体がきちんと回っていかないと、軌道に難が出ます。
(身体の硬い人は特に注意!)
先にご説明した、「ボールを避けるような軌道」になりやすいのです。
ボール位置にもよりますが、「当てる」ことに関しては、特にに意識する必要はありません。
練習で当たらなくなった場合
この場合、厳しいようですが、基本を理解した上での練習ができていなかったということです。
基本とは何でしょう?
「いつの時代でも通用する普遍的なもので、理にかなっている(そうする理由がある)もの」と言えます。
詳しくは「基本に悩まないスイング構築の仕方」を見ていただきたいと思います。
なぜなら、ブログの記事はどれも魂込めて書いていますが、読む順番は読者さんまかせだからです。
これがネックです。
順番が違うと、マスターできるものもができなくなったり、効率が悪すぎたりします。
変なところに時間を費やして欲しくないというのが本音です。
この機会を上達するチャンスにできるのは、あなたの行動次第です。
どうしてもこれが無理な方は、せめて「ゴルフスイングの基本(軌道や考え方など)何が正しい?」だけでもご覧ください。
まとめ
- ゴルフクラブの特性を理解しましょう。
- 力みはクラブが短くなったのと同じです。
- 基本を理解した上で練習をしましょう。
本日は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心おきなくゴルフが楽しめる世の中でありますように。
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