計測したデータって
たくさんあって
何から見たらいいのかな?
用語の意味もいまいち分からないね
せっかく買った計測機が
無駄にならないように
効果的な見る順序と役立て方、
用語も分かりやすく説明しますね
本当の基本は上達を裏切りません。
とにかく「安く早く上達するための基本」を知りたい方はこちらをどうぞ!
まずはこういった計測機を使う際の注意点を。
・データの精度を求めるなら高額品がいい場合が多い。
・練習場で実際の球筋と計測器の弾道イメージが一致しているかを確認しながらやる。
・ようは使い方次第。
例えば今回のこの商品は、特にサイドスピン量に関しての正確性に欠けると感じます。
ただ、スイングを作っていくのが目的であれば、十分な機能が備わっていると言えます。
今回の記事では
スイング作りを目的にした
計測データの見方、役立て方を
ご説明していきます
計測データの用語解説
用語の意味を分かりやすく解説すると以下のとおりです。
用語のマーカーの意味
・青=信頼度の高いデータ
・黄色=やや信頼度が落ちるデータ
・赤=信頼度の低いデータ
(2022年12月時点での個人的意見)
計測データの見る順序
たくさん出てくる計測データのどこから見ていけばいいのでしょうか?
それについての決まりはないのですが、「スイング作り」に役立てるにはおすすめの順序があります。
まずは自分のスイングの現状を把握します。
次の順序で見ていってください。
①クラブパス
これは「クラブヘッドの軌道」ですので、インサイドアウトなのかアウトサイドインなのかを確認します。
・インサイドアウトで振っている場合の表示例=10°R=右に10°で振っている=インサイドアウト10°
・アウトサイドインで振っている場合の表示例=5°L=左に5°で振っている=アウトサイドイン5°
といった具合です。
クラブパスは持ち球の判断の目安になります。
・インサイドアウト軌道=ドロー
・アウトサイドイン軌道=フェード
②クラブフェース
これは「ボールを打った時にクラブフェースがどこを向いているのか」が分かります。
右を向いているのか、左を向いているのかを確認してください。
この用語の注意点は、飛球線に対する(軌道に対するではない)フェースの向きということです。
・右を向いた時の表示例=1.7°右=インパクトで右に1.7°飛球線に対して開いた=オープン1.7°
・左を向いた時の表示例=2.5°左=インパクトで左に2.5°飛球線に対して閉じた=クローズ2.5°
以上の2つの数値(クラブパスとクラブフェース)で自分が振っているつもりの「軌道とフェースの向き」が実際にはどうなっているのかが分かります。
③フェーストゥパス
これは「軌道に対するフェースの向き」が分かります。
「クラブフェース」は飛球線に対するフェースの向きであるに対し、「フェーストゥパス」は軌道に対するフェースの向きなので注意してください。
例えば「クラブフェース0°、フェーストゥパス3.5°左」をイメージできるでしょうか?
図でご説明すると、
フェースは目標を向いている=飛球線に対して直角=クラブフェース0°
フェースはインサイドアウトの軌道に対しては閉じて(左を向いて)いる=フェーストゥパス3.5°左
(3.5°は例であり、実際の図の角度ではありません)
(この場合、フック回転がかかります)
逆にフェースがインサイドアウトの軌道に対し直角なら、飛球線に対して3.5°右とかになります。
(この場合、プッシュアウト(右に真っすぐの球筋)になります)
クラブフェースが目標に対して正しく向いたインパクトでも、軌道が正しく(イントゥインで)ないとボールは曲がるということです。
ボールの曲がりを見る時は
フェーストゥパスの方を
見なくてはいけないんだね
④スイング軌道(アタックアングル)
日本語でスイング軌道というと、通常はインサイドアウト軌道やアウトサイドイン軌道を表します。
クラブパスとまぎらわしいので、アタックアングルもしくは入射角で覚えておきましょう。
アタックアングルはボールを上からか、横からか、下から打ったのかが分かります。
基本は上からのダウンブローですが、ドライバーはアッパーブローの方が飛びます。
この逆になっていないかをチェックしてください。
詳しくは「ゴルフ アタックアングルとは【一目で分かる図解と役立て方】」をご確認ください。
以上は、スイング作りをするために、ドライバーもアイアンも、フェアウェーウッドやユーティリティも確認すべきデータです。
自分のスイングの現状(癖)を把握しておきましょう。
僕はクラブパスが5°右
クラブフェースが1°右
フェーストゥパスが4°左
アタックアングルが-2°
だった
インサイドアウト軌道で
球筋はフック
ややダウンブローなので
バックスピンが多くなり
飛距離ロスしていることが
分かります
では次に、どんな数値を目標に練習すればいいのかをドライバーを例に見ていきましょう。
計測データの役立て方(例:ドライバー)
計測データの見る順序と目標数値を参考に、ドライバーでのスイング作りをしましょう。
いつもどおりの球筋が出たら、次の順序でデータ確認をしていきます。
①ヘッドスピード
速ければ速いほど飛距離の出る可能性は高くなります。
現実的には、バランスを崩すほど振ってしまうと安定感、方向性が悪くなりますので、フィニッシュで静止できるくらいを平均ヘッドスピードとしましょう。
男性平均は42~43といったところです。(計測機により差があるのが現実です)
<目標数値=速いほどいい>
②合計距離
まずはトータル飛距離を把握しましょう。
<目標数値=大きいほどいい>
ヘッドスピード×5.55の
飛距離が出ていれば
ほぼロスなく飛ばせています
まずはこれを見てみましょう
例:ヘッドスピード42×5.55=233(ヤード)
③スマッシュファクター(ミート率)
効率良くボールを飛ばせているかの指標です。
芯で当たっているか?
ボールをこすってないか?
ヘッドスピードに対しどれくらい速くボールを打ち出せているかということです。
計算式は「ボール初速÷ヘッドスピード」です。
<目標数値=1.4以上>
スマッシュファクターの最大値は
1.56と言われています。
飛距離に大きく関わる数値です
④ボール初速
打ち出されたボールの初速です。
ミート率が良くないと上げられません。
ヘッドスピードが速いほど大きく出せる確率のある数値です。
<目標数値>ヘッドスピード40なら56以上、43なら60以上、45なら63以上
⑤打ち出し角
打ち出されたボールが何度で上がったかを見ます。
低すぎても高すぎても飛距離ロスします。
<目標数値=14°前後>
⑥バックスピン
打ち出されたボールが1分間に何回後ろ回転したかが分かります。
打ち出し角との関わりがあり、低めの打ち出し角の場合はバックスピンを多めに、高めの打ち出し角の場合はバックスピンを少なめにして飛距離を伸ばします。
<目標数値=2200~2600くらいで3000を超えると多すぎ>
バックスピンは少なすぎても
球筋が不安定になりやすいです。
⑦サイドスピン
打ち出されたボールが1分間に何回横回転をしたかが分かります
実際のボールは当然斜め回転で飛んでいますが、曲がり具合をイメージするには分かりやすい表現です。
<目標数値=500以内>
飛距離は3つの要素で決まるので覚えておきましょう。
以上がデータを見る順序と目標数値になります。
目標は分かったけど
どうすれば目標を
達成できるのかな?
まずは目標を「イントゥイン軌道のフェーススクエアでストレートボールを打つ」ことにするのをおすすめします。
なぜならこの振り方を自分の基本にしておけば、アドレスを変えるだけでインテンショナルのフックやスライスが打てるからなど、応用幅が広いからです。
これが例えば、アウトサイドインでしか振れない人だと、フック系の球は打てませんし、インサイドアウトでしか振れない人は、スライス系の球が打てないです。
打てたとしても
大きなミスショットに
なってしまいますね
ではストレートボールを打つためにデータを活用していきましょう。
ストレートボールを打つためのデータ活用
①クラブパスを3°以内にする
クラブパスは身体の回転と腕の振りのコーディネートで作られます。
ハーフウェイダウンのクラブポジションを確認しましょう。
(ハーフウェイダウンとはダウンスイングでシャフトが地面と平行になった時のポジション)
この時、シャフトが飛球線に対しても平行にしてください。
①のポジションをマスターするとイントゥインで振れる確率は上がり、クラブパス3°以内を目指せるでしょう。
②クラブフェースを0°にする
実際に0°が出るのはまれですが、目標としてはこうなります。
①と同様、ハーフウェイダウンのクラブポジションを確認してください。
この時のクラブフェースを上体の前傾角と同じにします。
後は上体の回転だけでボールを打っていけば、フェースの向きは安定します。
フェースの向きはインパクトの瞬間で整えようとすると難しいです。
①と②ができれば
ストレートボールを打つための
「軌道とフェースの向き」が
手に入ったことになります。
あとは打ち出し角とスピン量を
適正にして飛距離アップします
ちなみに①②ができた結果として、フェーストゥパスもゼロに近くなります。
③スイング軌道(アタックアングル)を0°~5°にする
最下点からアッパーブローで打てているかの確認です。
これで打ち出し角とスピン量が決まってしまいます。
効果的なチェックポイントは2つです。
・アドレスで右肩が左肩より若干下がっているか?
これでクラブをインサイドから入れやすくなり、しかもアッパーブローで打ちやすくなります。
なぜならスイングプレーンが右に傾くからです。
・ボール位置は適正か?
基本はドライバーの場合、左脇の下の線上です。
詳しくは「ゴルフ ボール位置で迷わない、唯一の理論!」をご覧ください。
以上の3つのデータをチェックし改善することでストレートボールを打つことが可能になります。
なお、ドライバー以外のクラブについては、理想の(目標の)数値というのが掲げられていません。
なぜなら状況に応じ変わってしまうからです。
「計測データの見る順序」でご説明したことは確認していただき、後は球筋を見ながらどのデータを改善すべきかを考え練習していく形になります。
例:フェアウェーウッドやユーティリティで球が上がらないならアタックアングルがアッパーブローぎみになっていないか?それでトップしたり、バックスピンが不足したりしていないか?などをチェックしてみる等。
まずはドライバーで
データの見る順序や役立て方を
マスターするのがおすすめです
まとめ
- 「クラブフェース」と「フェーストゥパス」の違いは押さえておきましょう
- スイング作りに役立つデータを覚えましょう
- 目標数値を理解し近づけるようにしましょう
- ドライバーで計測機に慣れるのが効率がいいです
- 実際の弾道を見ながらデータを活かしましょう
今回は以上となりますが、上達を最短距離で行きたいならゴルフスクールがおすすめです。
結果の出し方を熟知しているのはやはりここ↓
なぜゴルフスクールは上達が早くなるのか?は、
「ゴルフ 上達した人に見る3つの共通点【クラフトマンを経て見えた真実】」をご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心おきなくゴルフが楽しめる世の中でありますように。
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