グリップって、適当に握ったら
ダメなの?
できれば真っすぐ遠くに飛ばしたい
けど、まずはボールに上手く当たって
ほしいな。
最近はあまりうるさく言わない人も
いますが、「基本」を知っておいた
方が上達が早くなります。
後から変えるのはすごく大変なので
早速マスターしましょう!
というわけで今回は、「グリップの握り方の基本」についてのお話です。
「グリップは身体とクラブの唯一の接点で大事」と言われます。
多くは数種類の握り方と特徴を説明していますが、スタートは「ニュートラルグリップ」一択でOKです。
スタートはニュートラルグリップ
早速やってみましょう!
<手順>
①普通に直立で立ってください。
②肩、腕の力を抜き、ダラーンとしてください。
③その状態で、左手の向きを見てください。
→おそらく手の甲は真横(真左?)を向かず、少し正面の方を向いていませんか?
④その左手の向きを保ったまま、グリップを持ってください。
(クラブの面(フェース)は目標に向けて)
⑤その時グリップは、左手小指の付け根から、人差し指第2関節に向けて(手のひらに対し)斜めになる方向で握ってください。主に小指、薬指、中指の3本で握ります。
⑥親指はグリップの上(厳密にはやや左)(自分から見て右)に置きます。
⑦親指と人差し指の間は、あまり開けないのが一般的です。
(ここが開くとクラブがぐらついたり、トップが決まらなかったりしやすいです。)
⑧握る力は、力いっぱい握るのを10として、5くらいがおすすめです。
ゆるく握るグリップ(3くらい)をおすすめする理論もありますが、実際のお客様を見てみると、これが原因で、「オーバースイング」や「シャフトをしならせられない」などの弊害があるため、5くらいの力感をおすすめしています。
⑨右手は、左手親指を、右手の生命線で包むように横から握ります。
⑩右手の親指と人差し指の間は軽く締め、人差し指はピストルの引き金を引くような形で握ります。
(ちなみにこの人差し指の形を、トリガーと言います。)
(左手同様、ここも間が開くとトップでクラブが垂れてしまったり、フェースの向きを上手く使えない等の不都合が起きやすいです。)
⑪右手の握る力は「ひよこをつぶさない程度に」と表現されるほど、緩いものとなります。
⑫右手の小指は、左手の人差し指の上に乗っているような形となり、右手は薬指と中指の2本で持っている感じです。
以上となります。
この握り方は一番自然です。
いつも同じように握れるため再現性が高くなります。
再現性が高い=上手く当たる確率が高い、です。
慣れるまでは多少時間がかかりますが、テレビを見ながらでも練習できます。
「モデルグリップ」などの練習器具を使うとこの形が自然にできるのでおすすめです。
なお、ここでご説明したグリップの仕方は、オーバーラッピンググリップと呼ばれるものです。
他に、インターロッキンググリップ、ベースボールグリップがあります。
気になる方は下記ご参照ください。
注意:グリップというのはスイング(理論)とも大きく関わります。
そのためここでは、一番ポピュラーであるグリップをおすすめしました。
私のご紹介する理論との矛盾を極力なくしたい意図もあります。
もう少し突っ込んで言えば、「そのグリップで、その理論はおかしくないかなー」というものが結構ありますので、理論を勉強する時はご注意ください。
【写真解説】ニュートラルグリップ
ニュートラルグリップ (おすすめグリップ)
オーバーラッピング・インターロッキング・ベースボールとは
ニュートラルグリップでも、指の置き方や絡め方などで、呼び名が3種類あります。
写真を見て確認してみましょう。
①オーバーラッピンググリップ↓
②インターロッキンググリップ↓
③ベースボール(テンフィンガー)グリップ↓
インターロッキング・ベースボール(テンフィンガー)グリップの特徴
指の置き方、絡ませ方で何が変わるでしょうか?
それぞれの特徴を見てみましょう。
インターロッキング
・指を絡めているため、両手の一体感は強くなります。
・右手が悪さをしにくく、フックの軽減が期待できるかも。
(逆に右手が強くなり、フックが出やすいという理論もあります。)
・手が小さい方などにおすすめすることがあります。
ベースボール(テンフィンガー)
・全部の指で握るため、力の弱い方におすすめすることがあります。
でも・・・・。
まずはオーバーラッピングで始めてみましょう!
まとめると、
ニュートラル&オーバーラッピンググリップ
となります。
これでだめならインターロッキングを試してみる、という順番がおすすめです。
ベースボールグリップは、やっている人が少ないです。
スイング理論にも影響がありますので、詳しい指導者が必要な握り方と考えられます。
ニュートラル・フック・ウィークグリップについて
「オーバーラッピング、インターロッキング、ベースボール」は持ち方の区分け。
「ニュートラル、フック、ウィーク」は手の向きの区分けです。
(*フックはストロングということもあります。)
ニュートラルグリップは上記ご説明のとおり、左手をダラーンとたらした形(自分にとってのニュートラルな形)が基準となっています。
結果、左手のナックルは2つ程見えるのが平均となります。
フックグリップは、ニュートラルグリップを、両手とも(自分から見て)右に回した形です。
左手のナックルが3つ程見えてきます。
ウィークグリップは逆に左に回した形です。
左手のナックルは1つ見えるくらいです。
でも、なぜわざわざそんなことを
するの?
ニュートラルで握ればよくない?
それはニュートラルで握ってやると
どうしても右に行くとか、左に行く
とかして、それをなくしたくて
フックやウィークグリップを試して
みることになる・・・。
グリップの握り方はフェース面に
影響を与えるからです。
グリップの仕方とフェース面の関係
仕組みはこうです。
人間の手はニュートラルなポジションに戻ろうとします。
つまりそれは、フックに握ると左に、ウィークに握ると右に戻りたがるのです。
これはイコール、フェイスの向きが左に右に動くということです。
これを利用しているわけです。
・フック→フェースは開きにくい→右に行きにくい
・ウィーク→フェースは閉じにくい→左に行きにくい
もう一つ主な理由があります。
道具の進化と、それに伴うスイング理論の変化です。
大胆に言えば、クラブが長く、軽く、(ヘッドが)大きくなり、それに見合った理論の変化が起きたのです。
その結果、現在はウィークグリップが少なくなり、フックグリップの割合が多くなりました。
まとめ
- 再現性の高い「ニュートラルグリップ」をまずは覚えましょう。
- 左手は小指、薬指、中指の3本で持つのが基本です。
- グリッププレッシャーは弱すぎても不都合があります。
- グリッププレッシャーはできるだけ一定に保ってスイングできるように。
- 右手は形を作っても、力は入れません。
なお、何にでも「応用」というものがあります。
例えばグリッププレッシャーは場面によりわざと変えたりもします。
一応、覚えておいてください。
今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
追伸:たった2つのことを知るだけで、劇的に上達スピードを上げる
「基本に悩まないスイング構築の仕方」
早く知るほど効果が高いので、ぜひ今ご確認を!
心おきなくゴルフが楽しめる世の中でありますように。
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