ゴルフ グリップ交換方法【失敗しないための知識とコツも】

グリップ

ゴルフ グリップ交換方法【失敗しないための知識とコツも】

グリップ交換って自分でも
できるのかな?

フルセット交換すると
工賃も結構かかりますよね

*工賃は350円~500円程度で、14本換えると4900円から7000円くらいになります。(税別)

でも、プロにやってもらった方が
安心じゃない?

tike
tike

やり方自体はシンプルです
でも、奥は深いですよ

というわけで今回は、「グリップ交換の方法」についてのお話です。

私はプロとして何千本(正直、正確な数字は分からない程)の交換をした実績があります。
(一応この記事の信憑性を判断する材料として)

具体的な交換の仕方の前に、2つだけご確認ください。

交換前に確認すること

①交換するグリップがそもそもはまるサイズ
②現状のクラブ性能を維持するか、故意に変えるか


この2点の確認は絶対必要です。

①について、ゴルフのシャフトは異常に太いものがあり(外観上分からない物がある)、これだと普通のグリップは入らず、専用グリップ(多くは取り寄せ)が必要です。

逆にかなり細いものもあり、これは普通のグリップを入れるとぶかぶかで、中巻で調整する場合もありますが、あまりおすすめできません。
理由は感触が悪くなるのと、バランスが大きく変わることがあるからです。
こちらもできれば専用グリップを使ってください。

余談ですが、お相撲さんのグリップはどうするのかというと、シャフトに布テープを5重くらい巻いて、その上に両面テープを巻き、伸縮性の高いグリップを無理やり入れる感じです。
(皆がそうしているかは不明ですが、一例として。)

②について、現状のグリップの大きさや重さを変えると、全体重量とバランス、握った感じも変化し、つまり別のクラブを使うことと同等になるからです。

このあたりのグリップについての基礎知識は、ぜひ別記事の「ゴルフ グリップの絶対必要な知識・・・」をご参照ください。

また、バランスについては分かりやすく「ゴルフクラブのバランスとは・・・」にございます。

交換方法はシンプル

具体的な流れです。

①古いグリップをカッター等を使い取る。
②シャフトに両面テープを貼る。
③両面テープとグリップ内部を溶剤で濡らす。
④素早くグリップを入れる。
⑤グリップの向きを調整する。
⑥乾かす。(通常5~6時間。物により1日。)

では一つずつ見ていきましょう。

①今付いているグリップを取る。 

注意点は2つ、
シャフトを傷つけないこと。
カッターで手を切らないことです。

特にカーボンシャフトは、傷つけるとそこがささくれて剥がれてしまいます。
ひどくなるとシャフトが使えなくなります。

昔は普通のカッターでやっていましたが、今は専用カッターを使うことがほとんどです。
これだと傷つける確率はうんと減らせます。

グリップの先を少し切って、手で割くように外すのもありです。
難点は力がいるのと時間がかかるのと、エンド側になると分厚くて裂けないことです。でも傷はつきません。

ちなみにショップの工房には万力と専用のパッドがあり、これにシャフトを挟んで加工します。
一般家庭では机の上にクラブを寝かせ、あるいは空中でこの作業をしますので、怪我にはくれぐれもご注意ください。(我々もカッターで手を切って何針も縫う人がいました。)

グリップを取ると両面テープが、シャフト側もしくはグリップ側、あるいはその両方に付いています。シャフト側に付いている両面テープをきれいに取ります
きれいに取らないと、接着が甘くなったり、仕上がった時にグリップにでこぼこ感が出てしまいます。あるいはグリップが最後まできちんと入らない等の不具合が生じます。

上手くいけば手で簡単に取れます。
しかし取れないのも多々あります。
実はグリップ交換に時間がかかる場合ここで時間を取っています。
(メーカーによりずいぶん違うのが実情です。)
(一部外国ブランドやお安めのクラブに多く見られます。)

両面テープが手でなかなか取れない時の方法は、使っている両面テープの種類によって異なります。ただ、だいたい以下の方法で取れます。

・ドライヤーで温めて、手で取る。
・両面テープを交換用の溶剤でふやかし、その後キャディーバッグに付けるネームプレート(プラスチック製)等でこすり取る。
・お湯で温める。


ひどい時は溶剤でパックするようなこともします。
このようなことを駆使して取ります。

スチールシャフトの場合、どうしても取れない時はカッターを使います。
万が一傷がついてもカーボンのようにささくれることはなく、性能には影響しません。
ただ慣れないと難しいので、やる場合は自己責任でお願いします。

両面テープが取れたらシャフトをきれいに拭きましょう
グリップ交換の溶剤を使えばOKです。
きれいにしておかないと、接着が弱くなります。

②シャフトに両面テープを貼る。

両面テープは大きさや厚みに違いがありますが、過度に気にするレベルの話ではありません。
市売されているそれ用のものでしたら大丈夫です。
(但しプロレベルだと気にする方もみえます。)

巻き方が2種類あります。
「縦巻き」と「らせん巻き」です。

昔は「らせん巻き」が多かったのですが、「縦巻き」が登場してからは逆転し、今ではほとんど「縦巻き」になりました。

らせん状に巻くと縦巻きより若干多く両面テープを使用するため、わずかに太くなります。
実際にはお客様の指定がなければ「縦巻き」で実施されことがほとんどです。

なお「らせん巻き」する場合は、重ならないように注意します。
かといって間隔を開けすぎるのも良くないので、2~3㎜開けるようにします。

ぴったりくっつけて巻くこともありますが、シャフトは寸胴ではなくテーパーがあるため、かなり難易度の高い巻き方です。
時間と手間がかかる割に効果はほぼないので、あえておすすめはしません。

故意に仕上がりを太くしたい場合、2重3重に巻くことがあります。
「縦巻きのみ」、「らせん巻きのみ」、「両方をミックスする」などの方法を用います。

巻く時の注意点は2つです。
グリップの長さより5㎜程短く巻く
しわにならないように巻く


短く巻くのはグリップを入れた時、先からテープが飛び出さないようにするためです。
後で切るときれいにできず、手間もかかります。

しわがあるとその部分がでこぼこした感じが出てしまい違和感が出ます。

③グリップの中と両面テープを溶剤で濡らす。

先にグリップの中に溶剤を入れ(この時グリップエンドの穴は手でふさぎます。)グリップ内部全体にいき渡るようにグリップを振ったり回したりします。

その後、その余りの溶剤を両面テープに付け、さらに両面テープの方には溶剤を付けます。
つまり、両方をべとべとにするわけです。
多い分にはかまいません。少ないと入りませんので、ここはケチらずにお願いします。

なお、この時手が溶剤で濡れていると、滑って極端に入れづらくなりますので、タオルで拭くなどしてください。

④素早くグリップを入れる。

片手でクラブを支え、もう片手でグリップを持った状態から一気にグリップを入れます。
スピードが勝負です。もたつくと途中で止まってしまいます
もし止まってしまったら無理に入れず、抜いてから再度チャレンジしてください。

さらに注意点が3つあります。
グリップの向きに気を付けて入れる
シャフトのエンドまできちんと入れる

グリップの長さをそろえる

この時点で向きが大きくずれてしまうと、その後の修正が大変です。
あと、グリップが最後まできちんと入っていないと、浮いてしまい使い物になりません。
長さも、元の長さより短いと太く、長いと細くなってしまいます。

特にこの「向き」と「エンドまで入れる」ことにものすごく慎重になります。
素早く大胆に慎重にという感じです。

⑤グリップの向きを調整する。

グリップ交換において一番難しいのがこの「グリップ向きの調整」です。
なぜなら、バックラインの入っているグリップだと、ここの向きがフェースの向きに直結するからです。
もし、交換前と交換後でこの向きが違えば、プレーヤーは知らない間にフェース向きの違うクラブを渡されたことと同等になるからです。
*バックラインなしのグリップにおいてはこの限りではありません。見た目の問題となります。

⑥乾かす。

このままだとシャフトがべとべとしますので、溶剤を使って拭きあげましょう。
乾かす時はまれに溶剤が垂れてくることがあるので、置き場所に注意してください。

車のトランクに入れっぱなしはおすすめできません。
(高温と低温を繰り返すのは良くないです。ヘッド抜けの原因にもなります。)

時期や天候にもよりますが5~6時間で乾きます。
一部商品は24時間かかったりもしますので、確認してください。
完全に乾く前に使うとグリップがねじれたり、エンド側が浮いたりしますので気を付けてください。

まとめ

  • グリップ選びは慎重に。
  • 仕上がりを現状と同じにするか、故意に変えるか決めておく。
  • 手順は簡単。
  • 溶剤はケチらない。
  • 素早くやる。
  • 特にグリップの「向き」と「最後まで入れる」ことは正確に。

今回は以上となります。

プロが特別なことをしているわけではありません。
正確に早くできるように訓練するだけです。
(ちなみに私たちは普通、1本3~5分で交換します。)

上記では入れませんでしたが、実は交換する前に、現状グリップがどのように入っているかを確認してから作業を始めます。
フェース向きに対しスクエアに入っているのか、フックあるいはオープンに入っているのかを見ているのです。
このあたりのことは、経験を積まないと分からないことです。

実際、この「スクエア」というのが非常に難しいです。
・メーカーによっても少しずつ違います。
・作業者により癖が出ることも少なくありません。
・目の問題もあります。(乱視や利き目の使い方など。)

例えば、Aさんにはスクエアに見えるものが、Bさんにはオープンやフックに見えることなど、当たり前にあります。

そういうことを踏まえ、誰がやっても同じレベルでできるように訓練し、その中で試験に受かった者だけが単独でグリップ交換をさせてもらえることとなります。(私のいたところでは。)


道具を理解する第一歩は「自分で触ること」です。
そしてそれもゴルフの楽しみの一つです。
細かくなりすぎるのも自分の首を絞めると思いますが、まずやってみることも必要だと思います。

グリップ交換セットもあります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心おきなくゴルフが楽しめる世の中でありますように。

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