ゴルフクラブセットを
ネットで調べたんだけど
どこを見たらいいのか・・・
結局、何を選んだらいいのか
分からなくてさ
確かに色々書いてあっても
それにどういう意味がある
のかが分からないと
選びようがないですよね
というわけで今回は、ゴルフクラブセットを表で比較できるようにまとめました。
見るべきポイントを分かりやすく解説。
自分は何を買えばいいのかも分かります。
まずは6種類を選択して、7項目で比較します。(2021年8月時点)
①ゴルフクラブセット比較【内容】
ひと口にゴルフクラブセットといっても、本数やセット内容に違いがあります。
まずは本数を見てみると「9、10、11、13本」とあります。
なぜ本数に差があるのかの理由を解説します。
<少ない本数をおすすめするメーカーの理由>
・最初(初心者)は、たくさん本数があっても使いこなせないし、使わない。
・少ない本数の方が迷わないので、かえってスコアがよくなる。
・本数を少なくすることで少しでもお値打ちに提供したい。
<多い本数をおすすめするメーカーの理由>
・「本数が多いと難しい」のではなく飛距離の打ち分けを容易にできて簡単。
・早い段階で多くのクラブに触れることで、先々どの番手でも違和感を感じずに使える。
・得手不得手のクラブが分かり、次回のクラブセッティングに役立つ。
・初級者限定ではなく、中級者の方にも使ってほしいし、使える品質である。
以上が主な理由になります。
ちなみにルールでは、ゴルフクラブは14本まで使え組み合わせも自由。
少ない本数は何本でもOKです。
ただプロは(アマチュアの多くも)、14本入れるのが普通です。
(武器は多い方がいい!という考え)
(但し例外はあり、プロでも14本入れない人もいる)
(約半分の本数のハーフセットというのがありますが、メンズにはほとんどなく、レディースが中心となります)
次に、セット内容を見てみましょう。
今回比較するすべてのセットに共通しているのが1W、7I~9I、PW、SW、パターです。
その1WとかPWとか
それも分からないんだけど
では基本的なことだけ簡単にご説明します。
ゴルフクラブは長さと角度(ロフト角)を変えることで、飛距離の差を生む道具です。
一番長いのが1W(1番ウッドのことでドライバーと言います)
次に長いのが3W(3番ウッドのことでスプーンと言います)
次が4W(4番ウッドでバフィー)、5W(5番ウッドでクリーク)と続きます。
ドライバー以外のW(ウッド)をまとめてフェアウェイウッド(FW)と言いことも覚えておきましょう。
U(ユーティリティ)はU4(ユーヨン)U5(ユーゴ)とそのまま呼び、別名はありません。
(ユーティリティはハイブリッドと呼ぶことがあります)
Iはアイアンでこれも7I(ナナバンアイアン)8I(ハチバンアイアン)とそのまま呼び、
PWはピッチングウエッジ、AWはアプローチウエッジ、SWはサンドウエッジと言います。
(PSはピッチングサンドでアプローチウエッジと同じです)
これらのWもまとめてウエッジと呼びますので覚えておいてくださいね。
「ウエッジは何を入れてるの?」
「45°のピッチングと56°のサンド、あとは51°のアプローチウエッジを入れてるよ」
みたいな感じで話します。
まとめますと、
ドライバーからサンドウエッジまで段々短くなり、ロフト角が増えていくのがゴルフクラブの基本構造で、おおよそ10~15ヤードの飛距離差を隣り合う番手で発生させます。
厳密にはPWとAWとSW、あるいはPWとAW、もしくはAWとSWは長さをそろえることもあります。
そして共通するクラブ以外には、
ヘッドカバー=クラブ(主にウッド)にかぶせるカバー
キャディーバッグ=クラブを入れるバッグ
がセットされています。
注意:ものによってはクラブだけのセットもあるので気をつけて。
他は結構バラバラに組まれているのが表から分かると思います。
なんでまたそんなことするの?
一緒にしてくれた方が分かり
やすいのに
悪気はないんですけどね
簡単には作り手の意図の
違いです
この部分は結構長くなりますが、一度知ってしまえば永遠に使える知識なので、できればがんばってお読みいただければと思います。
それぞれの番手の意味あいを知れば、作り手の意図が理解できます。
・1W→一番飛ぶクラブでゴルフの醍醐味の一つ。なのでこれは打ってほしい。
・3W→【肯定派】フェアウェイから打つのは難しいが、1Wが打てない人(時)に代わりで使ってほしいし、いい練習にもなるクラブ。
【否定派】ヘッドスピードが速くないとFWとしては難しすぎるので、これは入れず多少飛距離は落ちるが5W等にする。
・5W→【肯定派】飛距離を出しかつ方向性も考えるなら最適。打てるようにするべきクラブ。
【否定派】初心者にはやはり難しい。ユーティリティを芯で打った方が確率良く、飛距離もさほど変わらない。
・U→【肯定派】ユーティリティはFWより長さが短いので打ちやすい。飛距離も角度次第ではあまり変わらない。
【否定派】ユーティリティはFWに比べて、ヘッドスピードが速くないと球が上がりにくいので初心者はFWの方が飛ばせる。
・5I→【肯定派】ヘッドスピードはある程度必要だが、(バック)スピンがかかりやすくラン(球が地面に落ちた後の転がり)を抑えられる。
【否定派】やはりヘッドスピードが遅くなりがちな初心者には難しい。ユーティリティを加減して打つことでカバーできる。
・6I→比較的打ちやすいクラブでほとんどセットの中にも入っている。値段を抑えたい場合は抜くことも。
・7I~9IとPW→やさしく打てるクラブで、ほぼ全てのクラブセットに入っている。
・AW→【肯定派】なくてもゴルフはできるが短い距離を打つ時は便利だし有利。PWとSWの飛距離差が出すぎるのでやはり入れておきたい。
【否定派】PWで代用できなくもないし、値段を抑えるには抜いてもいい。
・SW→砂(バンカー)から出すには必要なため、どのセットでもほぼ入っている。
・パター→穴(カップ)に入れる時に必要で、これもどのセットでもほぼ入っている。
こういった個々の特性を考えてクラブセットは組まれています。
結局、
どの組み方が「正解」とか「一番いい」とかは言えない
ということです。
ただ、少ない本数をすすめている場合は、お安くするためにはどこを削るか?という発想をしていることは否めません。
(それが一概に悪いことというわけでもありませんが)
こういったことを押さえておくと、各クラブセットのコンセプトが見えてきます。
次に硬さのところをご覧ください。
これはシャフトの硬さのことです。
R・SR・S・?・(SR)とあります。
R=レギュラー・SR=スティッフレギュラー・S=スティッフの略で、Rは普通の硬さ、Sは硬い、SRはその中間の硬さです。
?は不明で、(SR)はSR相当のメンズフレックスであることを表しています。(これはあまり見かけない表示)
(ちなみにUNIフレックス、つまり単一の硬さしか出していないものもあり)
ただ絶対に覚えておかなくてはいけないことが、
硬さ表示には統一基準がない
ということです。
たとえメーカーが同じだとしてもです。
「なんだよそれ」ですが、本当です。
「このRはあのSと同じ硬さだった」ということがあり得るのです。
硬さ表示はそのため参考にはしますが、本来は「振って確かめる」しかないです。
(振動数を機械で測って参考にする場合はあり)
初心者の方は振っても分からないし、振動数による比較もできないので、あまり硬さに神経質になっても、意味がないとも言えます。
もっとも、全く同じシャフトであれば、RよりSは硬いので、そういう比較はありです。
速く振る自信があればSを選んでおいた方が安心です。
注意:力が強い人がSではなく、ヘッドスピードが速い人がSです。
野球のバットとかテニスのラケットとか剣道の竹刀とかを振っていた方は、ヘッドスピードが速くなる傾向がありますのでご参考に。
一般的には、ある程度名の知れたメーカーであれば、極端に硬いとか、そういったシャフトは避けることができ無難です。
もう一つ見ていただきたいのが、「アイアンシャフト」の欄と「硬さ」の絡みです。
それぞれの商品を見ていくと、
①カーボン・R/カーボン・SR
②カーボン・R/スチール・S
⑤スチール・?
⑥スチール・(SR)
今回の例では4パターンあります。
(スチールとは鋼鉄のことで、これより軽いものが作りたくてカーボン(炭素で軽くて丈夫な素材)を使うようになりましたが、カーボンの方が単純にいいというわけではありません)
またまた面倒ですよね
色々な組み合わせがあって
ゴルフクラブは以前、スチールシャフトのみの時代がありました。
現在は1W、FWにはほとんどカーボンが入っており、UT、アイアンはカーボンとスチールの両方があるため「アイアンシャフト」を確認しておく必要があるのです。
①の商品はカーボンのみで硬さはRとSRがある。
②③④の商品はRシャフトはカーボンでSシャフトはスチールになる。
⑤の商品はスチールのみで硬さは不明。
⑥の商品はスチールのみで硬さはSR相当。
という意味になります。
いかがでしょうか?
もう嫌になってませんか?
まるで煙にまいているようで・・・
でも、ご安心ください。
救いの道はあります。
次の「重さ」と合わせてご説明します。
②ゴルフクラブセット比較【重さ】
重さと言うのは「安定感」「再現性」に関わる非常に重要な要素である上、経験が浅くても感じ取りやすい部分です。
重さを見る時は1Wと7Iをまず見てください。
(他の番手は、細かい数値より流れを見ますが、とりあえずは無視でOK)
1Wを見てみると、294g~320gまでで、26gの差があります。
これはかなり大きな差です。
クラブの重量は、10g違えばかなり違うと判断してください
ただ厄介なのが、単純に重さだけではなく、長さに対する重さを見ないといけないのです。
今回の比較商品では、
①45.5インチで298g
②45.0インチで294gと295g
③44.5インチで313gと318g
④45.0インチで306gと309g
⑤44.8インチで320g
⑥45.0インチで310g
となっています。
(通常ゴルフクラブの長さは0.25インチ単位で表現するため、44.8インチは「?」です・・・)
これを初心者の方が見ても分からないと思いますので、理解できる方法をお伝えしますね。
それは、
45.0インチで300gを平均値とする
ということです。
諸説あるのですが、
・45.5インチなら290g
・44.5インチなら310g
を平均値として見てください。
(長くなったら軽くして、短くなったら重くすることで振り心地が同じくらいになります)
これを参考に先の6つを言い変えます。
①平均より8g重い
②平均より5gと6g軽い
③平均より3gと8g重い
④平均より6gと9g重い
⑤平均より15g重い
⑥平均より10g重い
先ほど「10g違えばかなり違う」というお話をしました。
ということは、⑤はものすごく重く、⑥もかなり重いのが分かります。
④もSシャフトはかなり重いです。
次に7番アイアンを見てみましょう。
(7番アイアンの表示がなく、5番アイアンの表示がある場合は、5Iに14g足して7Iの重量予測をします。図でいうと④「クリーブランド」のセットがこれにあたり、Rで382g、Sで426gと予測)
378g~435gで57gも差があります。
ただここでも注意すべきことがあり、例えば同じ378gだとしても、カーボンとスチールでは、振り心地が全く違うということです。
つまり、
重量について、カーボンとスチールは同じ土俵で語れない
そのためまた比較するには覚えておくことがあります。
それが、
カーボンシャフトの370gとスチールシャフトの415gが同じくらいの振り心地になる
(7番アイアンにて)
ということです。
(感じ方の目安で個人差はあり)
これをふまえて表のクラブを見てみると、
②カーボンの378gとスチールの426g
③カーボンの380gとスチールの424g
④カーボンの382gとスチールの426g
⑤スチールの435g
⑥スチールの425g
といった種類があります。
これを上記の「振り心地」基準で表現してみます。
②カーボンで8g重い&スチールで11g重い
③カーボンで10g重い&スチールで9g重い
④カーボンで12g重い&スチールで11g重い
⑤スチールで20g重い
⑥スチールで10g重い
となり、ここから分かることは、
アイアンは平均より全て重く、カーボンでもスチールでも1機種を除いて10g前後重い
ということです。
つまり、
どれを選んでも振り心地はあまり変わらない!
といった、「今までの比較はなんだったんだー」いう結論になりました。
ちなみに(7I)435gはかなり重く、男子のツアープロが使うレベルです。
(ただし、一般の方でもヘッドスピードの速い方、体力のある方はいらっしゃいます。そういう方は使えますので、念のため)
何とも言えない結論の「重さ」についてですが、それでも大事なので「選択基準」をお伝えしておきます。
振り切れる範囲で重いもの
と、これも分かったような、分からないような表現を使います。
これはヘッドスピードが落ちない程度、かつ、体力的にも問題がない重さのことを言っています。
ゴルフクラブは飛距離と方向性の両立がしたいわけです。
これを実現するために上記のような表現を使うのですが、これはつまり、
重さ=安定感、再現性を高める要素(方向性)
軽さ=ヘッドスピードを上げる要素(飛距離)
と考えているので「振り切れる範囲で重いもの」という表現をするのです。
だいたい説明は分かったけど
自分は何を選んだらいいの?
余計に分からなくなったような
初心者の方の場合、「飛距離」と「方向性」のどちらかを選べと言われたら、「方向性」になります。ということは「重さ」を重視すればよく、そのためメーカーも初級者用クラブセットはほぼ平均より重めになっているわけです。
(それに重いものは安く作れるので都合がいいと言えます)
ただしこれにも限度があり、重すぎるとスイング作りに悪い影響を与えてしまうので注意。
実際にジュニアの方が、重すぎるクラブを使っていて、スイングを崩している例を見かけました。
この場合、クラブを適正重量まで軽くするだけで、いいスイングに変わっていきます。
(指導者でもこういうことに詳しい方と、そうでない方がありますので、親御さんは気を付けてあげてください)
ではこの混沌とした「硬さ」と「重さ」の問題ですが、「重さ」を先に見ればハズレはないと思って大丈夫です。
上記の例では、⑤と⑥くらい重いのが使えるかをまずは自問して、自信ありなら選択肢に入れて、自信なしならここを外した方が無難です。
さらに「平均よりおそらく遅い」と判断されるなら、②くらいの重量を狙いましょう。
そしてその選んだ商品の中から、シャフトが選べるならカーボンにするのか、スチールにするのか、さらに硬さが選べるならRにするのかSにするのか等を決めていく感じです。
細かく見ていくと難解になるクラブ選びですが、ベースとなるのは「重さ」です。
そして実は重さと硬さには、ある法則があり、
重いものは硬い
というものです。
(勿論例外はありますが、この段階のクラブ選びにおいては、この知識で十分)
ということは、難解な「硬さ」についても、表示はあまり気にせず選んでいいのです!
(重いものを選んだらRでも硬めと予測できる等)
◆重さ硬さ選びの結論
・若くて体力に自信があり、ヘッドスピードが速くなりそうならスチールのS
・体力的には普通か劣り、ヘッドスピードは速くなさそうならカーボンのR
この表(すぐ下にもあります)でいえば
スチールのS=②③④
カーボンのR=①②③④
が候補となります。
スチールのSの人は、かなり重くなるのは覚悟の上、⑤⑥を選択するのはありでしょう。
①のカーボンのSRは、ある程度ご経験のある方で、Rだと軟らかい感じがするし、かといってスチールは重すぎると思うという方にピッタリです。
(初心者の方がこれを選んでも問題はありません。振ってもRとSRの違いが分からないでしょう。
むしろ普通くらいのヘッドスピードが出そうなら、これは安心感の高い選択です。)
これでクラブ選択の第一関門「重さ硬さ」をクリアしました。
あなたはどの番号(商品)が当てはまりましたか?
③ゴルフクラブセット比較【角度】
ゴルフクラブにおいて「角度」には色々ありますが、まずは「ロフト角」と「ライ角」を見ればOK。
これも1Wと7Iをご覧ください。
1Wのロフト角は10.5°がほとんどでこれなら迷いませんね。
9.5°は若干ボールの高さが低くなると思ってください。ヘッドスピードが速い人におすすめです。
1Wのライ角は、球のつかまりに若干影響しますが、無視していいレベル。
7Iのロフト角は28.5~35°で6.5°と大きな差があり、明らかに飛距離の差が出ます。
34°や35°は男子プロが使う軟鉄アイアンで採用されることの多いロフト角で、ヘッドスピードが速く、ハンドファーストで打てないと、飛距離がでません。
これをヘッドスピードが遅くても飛距離を出せるように開発されたのが低重心のアイアンで、これでロフト角を立てる(ストロングロフトという)と飛距離を出せます。
(低重心自体は球を上がりやすくする設計)
つまりアイアンの飛びは、ストロングロフト+低重心で実現します。
①のクラブはこの中で一番飛距離の出る設計
②③④も普通に飛ぶ設計
⑤⑥は平均ヘッドスピードでは飛びにくい設計
と言えます。
やはり重い⑤⑥などは、この「角度」を見ても分かるように、ヘッドスピードが速い(であろう)若者に向けた作りと言うことができそうですね。
ちなみに男子ツアープロレベルにおいて、アイアンに飛距離はさほど求めていません。
身体能力とテクニックでカバーできるので、それより「よりイメージどおりの球が打てる」ということをアイアンに要求します。
「ライ角」についてはあまり差をつけていませんので、選択肢がなくとりあえず無視。
でも実はとても重要な要素なので、真の上達を目指す方は、
「ライ角とは?【身長との関係、アップライト・フラットも解説】を見てみてください。
◆角度選びの結論
・ドライバーのロフト角は気にしなくてOK(みんなほぼ一緒)
・アイアンはクラブが飛ばしてくれるストロングロフトが有利
・ヘッドスピードで飛ばす自信があるなら多めのロフトのものでもいい
・ライ角は重要だけど初心者は気にしないで(スイングが固まっていないから)
いかがでしょうか。
だいぶ絞り込まれてきましたか?
④ゴルフクラブセット比較【長さ】
長さはヘッドスピードを変える一番の要素です。
当たり前ですが、一番飛ばすクラブのドライバーが、一番長くなるのはそのためです。
44.5インチよりも45.5インチの方が飛びのポテンシャルを持ったドライバーと言えます。
こちらも1Wと7Iを見てみます。
1Wの長さは44.5インチ~45.5インチまでで1インチ(約2.54㎝)の差。
7Iは36.5インチ~37.5インチまでで、こちらも1インチの差。
ただカーボンシャフトとスチールシャフトは土俵違いなので、通常0.5インチの差をつけます。
例:カーボン37インチとスチール36.5インチ
ということは、カーボンの比較は37.5と37インチ、スチールの比較は37.3と37と36.5インチになります。
初心者の段階ならこの差は少ないと見てOKです。
◆長さ選びの結論
・初心者の方にこの長さの違いは分かりません
・飛ばしにこだわると長く(&軽く)なる傾向があります
「やっぱり飛ぶ方がいいな」という方は①と③が候補になるのですが、飛びは「ロフト角」「重さ」もかかわるので、総合的な判断が求められます。
「長さ」を選択基準に考える必要はありません。
ドライバーは短い方が当てやすいという考えもありますが、45.5インチ程度は逆に打てないと、飛距離は出ません。最初から練習すればいいですよ。
最初は短く持つのもあり!
(長いものは短く持てますが、短いものは長くなりませんから)
⑤ゴルフクラブセット比較【バランス】
「バランス」というのはおおまかに言えば「振り心地」を数値化したものです。
これも選択する時、重要視しなくて大丈夫。
「重量」や「硬さ」も振り心地には影響してくるので、ここだけを取り出して比較してもあまり意味がありません。
それよりも本当は「公差が少ないか」「セット内でバランスが取れているか」が大事です。
しかしここの公差を発表しているところはほとんどないので、真実は分かりません。
バランスはゴルフショップでも測れるのですが、この部分も精度はお値段相応と考えておいた方が無難です。
⑥ゴルフクラブセット比較【大きさ】
大きさは主にドライバーの話です。
それ以外の番手の大きさは、経験の長い方でもほとんど知りません。
ドライバーは460CCが今では普通です。
⑤だけ420CCと小さめなのは、素材の関係だと思われます。
あえて小さいのを選ぶ必要はありませんが、打てないわけでは全くありません。
ただ、先々のことを考えるなら460CCを使ってほしいです。
⑦ゴルフクラブセット比較【素材】
素材は値段に直結する要素です。
高ければいいというわけではありませんが、ドライバーならチタン、FWとUTはステンレス、アイアンはステンレス(一部にチタン等)や軟鉄が品質や性能から見ておすすめです。
(今回の比較商品ではアイアンにチタンが使われているもの、軟鉄のものはありません。値段がもっと高くなります)
ここに関しては一目瞭然ですね。
以上、ゴルフクラブセットの【内容】【重さ】【角度】【長さ】【バランス】【大きさ】【素材】について見てきました。
なるべくやさしく、かつ、くわしくお伝えしたかったため、大変長くなってしまいました。
難しく考えるときりがないですが、ゴルフは道具がスイングを作っていくので、なんでもいいというわけにはいきません。
今回のお話でも必要最低限だと思います。
もう一度、ポイントをまとめます。
まとめ
- 道具は大事。スイング作りと上達スピードに影響するから。
- 細かいことより「重さ」を確認。クラブ特性を把握できる。
- 初心者はヘッドスピードの予測と体力で、何を選ぶべきかが分かる。
だいたい分かったけどさ
tikeさんだったら何使う?
私が例えば昔の自分にすすめる
としたら、一択なんですが
さすがにお話が長くなるので
別記事を作りましたので
よかったら参考にしてくださいね
「32年でゴルフ販売員をやめた私が、自分が初心者だったら買うクラブセット」がそれです。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心おきなくゴルフが楽しめる世の中でありますように。
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