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ライ角とは?【身長との関係、アップライト・フラットも解説】

ゴルフ ライ角 クラブ用語

ライ角って、どこの角度のこと?
何に影響するんだろう?
初心者は気にする必要ないのかな?
必要あるとしたら何をすればいいのかな?

今回はそういったお悩みにお答えしたいと思います。

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ライ角ってどこの角度のこと?

ライ角とはここの角度のことです。

ライ角の説明

<解説>
クラブのソール(底の部分)を地面と平行に置いた時にできる、シャフト(の中心線)と地面の間の角度のことを言います。

ただ、ソールの形が特殊なものは、スコアライン(フェイスに刻まれている溝)を地面と平行にして測ります。

前者をソール合わせ、後者をスコアライン合わせ(による計測)と呼ぶことがあります。

ライ角って何に影響するの?

主に左右の方向性に影響します。
<解説>
クラブにはロフト(クラブフェイスの上向きの角度)がついています。
そのためライ角が適正でないと、見た目にはフェイスが目標に対して真っすぐでも、それは錯覚で、実際は右に左にフェイスが向いてしまっているのです。(下の画像をご参照ください。)

まずは「自分の構えに合ったライ角」です。

自分の構えに対し適正なライ角
自分の構えに対し適正なライ角
適正なライ角
適正なライ角

次に「自分の構えに対しアップライトなライ角」だと、

自分の構えに対しアップライトなライ角
自分の構えに対しアップライトなライ角
アップライトなライ角

そして「自分の構えに対しフラットなライ角」だと

自分の構えに対しフラットなライ角
自分の構えに対しフラットなライ角
フラットなライ角
フラットなライ角

↑<注目ポイント>
フェイスに描かれている線(緑色)が3枚とも真っすぐ
なのに赤鉛筆の指している方向がばらばらなことに注目。

フェイスを目標方向に向けたつもりでも、ライ角が合っていないと実際フェイス面は目標方向を指していない、つまり錯覚ということがお伝えしたいことです。

クラブ性能を発揮するという面から言えば、インパクトでソールが地面と平行になっていることが正解です。(勿論、平地の場合と仮定してです。)
ただ、構えた時トウが若干(コイン1~2枚程度と表現されます)浮いているのが正解です。

これはクラブを実際にスイングすると、シャフトが縦にもしなるので、インパクトでは構えた時よりトウが下がるためです。
これをトウダウンと言います。

トウダウン
トウダウン

初心者でも気にする必要あるの?

私、初心者だから、
まだ打つたびにばらばらなんです。
それでも気にした方がいいの?

tike
tike

初心者の方は、
必要ないかもしれませんね。
でも、数回練習した人なら
確認する価値はありますよ。
なぜかというと、その人の傾向は
経験が浅くても出てしまうもの
なんです。

具体的にはどうすればいいの?

主に2つ方法があります。

①計測器のあるゴルフショップで測ってもらう。
②シールみたいなもの(売っています)を貼って自分で確認してみる。

①は無料でできるところが多いです。一応電話等で確認することをおすすめします。
②は、簡易的なものになります。ただショップだと緊張するなど、気になる方はまずこちらでやってみてください。説明書を読めば簡単にできるレベルのものです。
*注意:インパクトマーカーはアイアン用で「ソール付きをご購入ください。

でやった方への解説>
シールのどこに跡がつきましたか?

先の方(トウ)についた方=インパクトでヘッドのヒール(おしりの方)が浮いている→フェイスが構えた時より右を向く→ナイスショットがクラブのせいで右に行く

手前の方(ヒール)についた方=インパクトでヘッドのトウが浮いている→フェイスが構えた時より左を向く→ナイスショットがクラブのせいで左に行く

・・・これ、残念だと思いませんか?・・・

クラブのせいでミスショットになってしまうんですよ。
それを知らずに自分のせいにして、一生懸命練習をする。
間違ったスイングを習得するために練習をしていることになってしまうなんて・・・。

でも、皆さんはラッキーです!今、真実を知りました!

ずれてたらどうすればいいの?

最初にちょとだけご説明させてください。

どれくらいずれてたらダメなの?ってことについてですが、クラブ自体のライ角が、測ったインパクトライ2°以上ずれていたら、なんらかの手を打つことをおすすめします。

<補足説明>
例えばクラブ自体のライ角が62°で、インパクトした時のライ角も62°なら、ライ角が合っている

クラブ自体のライ角が62°で、インパクトした時のライ角が64°なら、ライ角が2°ずれている。(この場合、適正なライ角より2°フラットなクラブを使っていると表現し、2°アップライトに調整した方がいいと考えます。)

クラブ自体のライ角が62°で、インパクトした時のライ角が60°なら、ライ角が2°ずれている。(この場合、適正なライ角より2°アップライトなクラブを使っていると表現し、2°フラットに調整した方がいいと考えます。)

あと、2°以上のずれで、なんらかの手を打つという根拠は、私は32年間販売員をして、1万人以上のお客様のお相手させていただきました。そこから得た経験値もありますが、物理的に計算する方法も存在するからです。
シンプルに言えば明らかに影響するのを見てきたというのが正直なところです。
で、具体的にどうすれば良いかご説明します。
主な方法は3つあります。

①クラブはそのままで、自分のスイングを変える
②ショップに持っていくなどして、調整してもらう。
③クラブを買い替える。

<解説>
①についてですが、元も子もないみたいですが、知っておいてもいい情報だと思います。
それは私が計測させていただいたお客様で、ライ角のずれが大きすぎて調整や買い替えで追いつかない方が結構みえたからです。
具体的には4°以上ずれてしまう方です。(実際4°まで調整できるメーカーは限られていますし、それ以上できたとしてもクラブ性能にかかわってくるので、結局どこも受付けてくれません。)

それと、ある程度上達を望みたい場合で、かつ練習ができる環境であれば(なぜわざわざそんなことを言うかといいますと、練習でライ角を変えるのは非常に難しいからです。)、ライ角がずれすぎる原因をつきとめて改善する方が、その後の上達には有利だからです。
クラブでできる範囲であれば、した方が効率がいいし、できなければスイングを変えないと、ゴルフができないわけではありませんが、自分の実力を100%発揮できないということです。)

②については、調整はできるものとできないものがあります。
一般的には素材が軟鉄で鍛造(フォージド)であればできます。
それ以外でもできるものがあります。

*注意*ただし、できるできないはメーカーやショップの判断になります。
つまり軟鉄鍛造でも調整を断られることがあります。それと調整は万力のような専用器具で、力ずくで変えるのが一般的です。そのため、ネックに傷、シワ、塗装剝がれが起きることがあります。これは、どんなに慎重に作業してもなる時はなるので、それを覚悟して行う必要があります。また、何度も行うと強度に問題がでてきますので、念のため2回程にとどめておくことをおすすめします。

③については、販売されているクラブのライ角は一律ではありませんので、既製品でも合う場合があります。
今ではライ角指定のオーダーを、無料でしてくれるところもあります。(何度刻みで、何度まで調整できるかはメーカーにより異なります。)買い替えのタイミングであればおすすめです。

ライ角と身長の関係

結論大きくは関係しない。でも無関係ではない。
(身長が変わる割には、ライ角は変わらないという意味合いです。)

これは、身長が高い人は手も長い。身長が低い人は手も短い。なので地面から手の距離はあまり変わらないという考えに基づくものです。

実際私が計測させていただいた結果もそうでした。
身長よりも構え方や打ち方の方が影響しています。

そういうことからも、やはりきちんとした計測器を使って、動的ライ角(静止した=アドレスのライ角ではなくインパクトした時のライ角)を測ることをおすすめします。

アップライトとフラットの解説

アップライト、フラットは、ゴルフクラブ自体をいう場合と、スイングを表現する場合があります。
例えばゴルフクラブ自体の方は、7番アイアンで、平均ライ角が62°だとすると、61.5°のクラブは0.5°フラット、63°のクラブは1°アップライトのクラブと表現します。

スイングを表現する場合は、地面に対して垂直に近い方のスイング(いわゆる縦振り)をアップライトなスイング、地面に対して平行に近い方のスイング(いわゆる横振り)をフラットなスイングと言います。
結局、アップライトなスイングにはアップライトのクラブ、フラットなスイングにはフラットのクラブが合っているクラブということになります。

<更に深掘りした注意点>
例えば「自分の構えに対しフラットなライ角」のパターン。
インパクトでヒールが浮き、フェイスが右を向くから右に出るのが一般的
でも、実際の球は左に出ている場合。(これを逆玉と表現します。)

これは本来右に出るところ、左に打っているわけですから、フェイスをかぶせて打っているということになります。(ヘッド軌道を外から入れて左に打っている場合もあります)

そうする(フェイスをかぶせて打つ)と本来よりもロフトが立つため低い球になりやすく、また芯にも当たりづらいので飛距離も出なくなります。
(ただしロフトのある番手だと逆に飛びすぎて不都合になります。)
(例えばショートアイアンは良く飛ぶのに、ミドルアイアンからロングアイアンはどれも同じくらいしか飛ばない場合、このパターンの可能性大です。)

結局、番手なりの距離を出しにくくなってしまうということです。

<ライ角が合っていないことによるデメリット>
上記以外にも、例えば自分にとってフラットすぎるクラブを使った場合、
打点トウになりやすい。
(球が飛ばない、上がらない。)
(これでヒールに当たったら全然飛ばない。)
トウ地面に引っかかり、抜けが悪い。
(フェイスが右を向く。)
(かみぎみ、ダフリぎみの時、結果に差が出る。)
③クラブの重心が上がる
(芯で打てない。)
(低重心アイアンの性能が発揮できない。)

自分にとってアップライトすぎるクラブを使った場合、
打点ヒールになりやすい。
(球が飛ばない、上がらない。)
(これでトウに当たったら全然飛ばない。)
ヒール地面が引っかかり、抜けが悪い。
(フェイスが左を向く。)
(かみぎみ、ダフリぎみの時、結果に差が出る。)
③クラブの重心が上がる
(芯で打てない。)
(低重心アイアンの性能が発揮できない。)
*③はどちらも(フラットでもアップライトでも)重心が上がるで正解です。間違いではございません。念のため。

まとめ

  • 「正しいスイングをしたら真っすぐ飛ぶ」のがライ角の合っているクラブ
    「正しいスイングをしたら真っすぐ飛ばない」のがライ角の合っていないクラブ。
  • ライ角は左右の方向性をはじめ、結局はボール初速、スピン量、打感にも影響している。
  • 早めのライ角チェックは、みなさんにおすすめ!ゴルフ(クラブ)の超重要チェックポイントです。

最後に、ご経験の長いゴルファーの方は、今回ご紹介したものが合わない場合がございますのでご注意ください。納得のいく説明が得られるゴルフショップ等でご相談ください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心おきなくゴルフが楽しめる世の中でありますように。

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