アプローチウエッジとか
買わないといけないのかな?
ちょっと調べてみたけど
結構難しいことが書いてあった
初心者はいらないよね
ウエッジは種類がたくさんあるし
細かくなると結局よく分からなく
なる方も多いです。
というわけで今回は、「ウエッジ」についての基本的な(初心者向けの)お話です。
更に深いお話は別の機会にできればと思います。
ウエッジの必要性
スコアメイクにおけるショートゲームの重要性はご存じかと思います。
(ショートゲームとはだいたい100ヤード以内のショットのことです。)
この距離を打つのがウエッジなので、初心者の方でも必要です。
これを使わないと1本のクラブ(多くはピッチングウエッジ)で距離の打ち分けが求められるため、難しくなってしまいます。
つまり 持っていた方がより簡単で、スコアが良くなるとお考えください。
(ゴルフクラブはパターを含め14本の武器を持てるルールです。武器は多いほど有利と考えられます。)
選ぶ時の3つのポイント
これだけは外せない3つのポイントです。
①ロフト角
②バウンス(バンス)角
③重量
①ロフト角を決める
今使っているPW(ピッチングウエッジ)の角度を調べます。
43°~47°になっているはずです。
(カタログか、ググるか、それでも分からなければショップで測ってもらいましょう。)
(ちなみにPWもウエッジですが、ほとんどクラブセットに含まれていますので、別で買うことは少ないでしょう。そのためここでのご説明からは外します。)
PWの角度から4~6°多いロフトのAW(アプローチウエッジ)を選びます。
(これでPWより10~15ヤード少ない距離が打てます。)
ちなみにAWは他にも色々な呼び名があります。
GW=ギャップウエッジ
PS=ピッチングサンド
FS=フェアウェイサンド
UW=ユーティリティウエッジ
FW=フィネスウエッジ
などです。
SW(サンドウエッジ)は特別な理由がないかぎり56°で大丈夫です。
高さと飛距離のバランスがとれていて、初心者の方は一番使いやすいです。
AWの選択で4~6°の幅があるのですが、だいたいPWとSWの真ん中の角度のものを選びます。
例1:PWが46°でSWが56°だとすると、その間で51°のAWを選びます。
(この場合ロフトピッチが5°になっています。)
例2:PWが43°でSWが56°だとすると、その間で49°か50°のAWを選びます。
(この場合ロフトピッチが6°~7°になっています。)
ただ例2の場合、ロフトピッチが少し大きすぎる(番手間の距離の差が出すぎる)ので、AWを2本入れます。
47°と51°辺りが基準となり、ロフトピッチが4°、4°、5°となります。
(上達を望まれるのであれば2本入れるのがおすすめです。)
結局PWとSWの間を何本で埋めるか、その時参考にするのが「4°~6°のロフト差をつける」ということです。
②バウンス角を決める
バウンス角について、
ことの始まりは、「砂にある(埋まった)ボールを芝の上にあるボールと同じように打つと上手くいかない」ということにあります。
砂にあるボールを普通に打つと、クラブヘッドが砂に刺さってしまい、使いづらく球が出ないわけです。(状況にもよりますが)
そこで先人が色々工夫をして、「ソールを斜めにしたら刺さりにくくなり、脱出が容易になった」という経緯があります。
このソールの斜めの角度がバウンス角です。
下図でご説明します。
・青い線=斜めのソール
・黒い線=シャフト軸に対し90°の線
青い線と黒い線で成す角度がバウンス角です。
(ちなみに写真はバウンス角14°です。)
(なお、線は正確ではなく目安としてご覧ください。)
さらに
・斜めの角度はどれくらいがいいか
・ソールの広さは関係するか
・ソールを削ったらどうなるか
等々改良を重ねてきたら、種類が多くなったのです。
初心者の方が選ぶ時に気を付ける点は、まずは砂から出しやすい性能のバウンスを選択することです。
具体的にはSW(56°~58°)でバウンス角13°(±1°)です。
ちなみにソール幅が広い方がよりバウンスの効きがよくなります。
バンカーから出すのが苦手な方は広いソールのものをおすすめします。
AWのバウンス角はSWほどバリエーションが多くありません。
表示がないのも多いです。
本来は打ち方(ハンドファーストの度合い)が選択基準になります。
(他の考え方もあります)
(ハンドファーストについては下図参照)
ハンドファーストが強いとバウンスの効果は低くなるため、多めのバウンス(ハイバウンスと言います)を使います。
ハンドファーストの度合いが少ないとバウンスの効果は高くなるので、少なめのバウンス(ローバウンスと言います)を使います。
しかしながら初心者の方はその打ち方が決まっていないわけですから、AWのバウンス角はいわゆる「普通くらい」を選ぶのが無難です。
結局AWのバウンス角は10°前後がおすすめです。
③重量を決める
重量を選ぶ時には、シャフトを見ます。
基本的には同じ種類のシャフトを選びます。
理由は振り心地に統一感を出すためです。
そうすると同じリズム・テンポで打ちやすく結果、ミスが減ります。
フルショットでクラブが勝手に10~15ヤード程、飛距離を変えてくれるわけです。
ただ例外として、フルショットはせず、コントロールショットで更に安定感を高めたい場合、シャフトを重くすることがあります。
しかしやり過ぎても扱いづらいので注意が必要です。
特にアイアンのシャフトがカーボンの場合はなおさらです。
<注意>
バランスについて。
クラブはバランスが違うと振り心地が変わります。
過度に気にする必要はありませんが、既製品でもかなり重いバランスの物があるのが事実です。
ウエッジがダフる方は、気を付けてください。
短く持ってみてダフらなくなれば、ほぼそれが原因です。
ちなみにバランスは「長さ」の影響を大きく受けます。
0.5インチ短く持てば約3ポイント軽くなります。
バランスについては「ゴルフクラブのバランスとは(一番簡単!鉛調整等も解説)」をご参照ください。
まとめ
- PWのロフト角から4°~6°増やしてAWを選びましょう。
- SWはロフト角56°、バウンス角13°(±1°)が最初は扱いやすいです。
- シャフト重量はアイアンセットと同じが基本です。
- アイアンセットと同じ種類のAW、SWを購入するのは、結局全ての要件を満たします。
以上ウエッジの選び方のご説明でした。
最初はやさしいクラブから。
上達に応じて要求が増えてきますので、その段階になったらそこで考えましょう。
<追伸>
突然ですが、
真っすぐ飛ぶアイアンってご存知ですか?
ウエッジ選びにも参考になりますのでぜひ
「ライ角とは?【身長との関係、アップライト・フラットも解説】」もご参照ください。
今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心おきなくゴルフが楽しめる世の中でありますように。
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